[2024] 村上春樹原作”初”アニメ7/26日本公開。上映場所は？海外口コミ情報や見どころと村上作品への期待。

小説家で何度もノーベル文学賞の候補者となっている村上春樹ですが、
筆者も、昔会社で「海辺のカフカ」を進められ、
読み進めていたら止まらずに完読しまったことがあります。

しかし、その独特な言い回しや想像を超えるファンタジーと現実が融合する世界観のある村上作品は、決して作風が万人受けするものばかりではないですよね。

2024年７月26日夏、村上春樹原作の初アニメ「めくらやなぎと眠る女」（Blind Willow Sleeping Woman)が公開されます。

村上春樹の世界観とフォルデス監督の融合で視覚的にも分かりやすくなって、ファンも増えること間違いなしではないでしょうか！

深堀りしてみます。

村上春樹原作の初のアニメ「めくらやなぎと眠る女」とフォルデス監督

◎物語は2011年の東日本大震災そして津波の後の不安と内省で思い巡らす3人の東京都民の人生を描いています。

村上春樹原作の6つの短編（以下参照）を翻案してできたピエール・フォルデスという外国人監督による作品です。

翻案：「前にだれかがした事柄の大筋をまね、細かい点を造り変えること。特に小説・戯曲などについて言う」という意味です。

◎監督のピエール・フォルデスは作曲家であり画家でもあります。

ハンガリー系イギリス人の両親のもとに生まれ、パリで育ち、パリ国立高等音楽院とソルボンヌ大学でピアノと作曲を学びました。

マイケル・クエスタ監督の『L.I.E.』（2001）のオリジナル楽曲をはじめ、テレビゲーム、CM、TVシリーズ、映画などの作曲を手がけたそうです。

◎「めくらやなぎと眠る女」（英語名『Blind Willow, Sleeping Woman』（2022））は日本公開の前にすでに海外で公開されていて、賞も取っています↓
ロッテルダム（オランダ）国際映画祭（International Film Festival Rotterdam,IFFR）2023の最優秀作品賞（タイガーアワード）です。

ちなみに、ロッテルダム国際映画祭はヨーロッパの作品だけではなく、海外の作品も多く取り入れていて、規模的にはヴェネツィア国際映画祭より大きく、ベルリンやカンヌ国際映画祭などと並ぶ重要な国際映画祭だそうです。

アニメの海外口コミ情報と見どころ

「めくらやなぎと眠る女」のアニメの口コミは以下のとおりです。見る人にもよりますが、はまる人ははまるようです。

ノルウェイの森やドライブマイウェイは映画化されていますが、このアニメを先に勧める人が↓

作品への期待

村上春樹の小説は、「君の名は」やアカデミー賞ノミネート作品の「すすめの戸締まり」で有名な新海誠監督にも影響を与えています。

今回のアニメでも使われた短編小説「かえるくん、東京を救う」がすずめの戸締まりに大きく影響しているそうです。

村上春樹が世界的に評価される理由に、作品を通して社会的弱者でもあるマイノリティの立場を重んじながらも、その人物を美しく描く特徴があります。

そういった差別の存在を批判した文章や多様性を訴える作品が海外にも評価をされる一因となっているのかもしれませんね。

少々難しくて、決して子供向けには作られていませんが、人には言えないマイノリティとしての悩みを浄化できる作品であればいいなと思いますし、

今後もそんな作品作りを貫いてほしいです！

上映場所は？

上映場所は例えば、関東は13か所、関西は6カ所、中国・四国は7カ所など、限られているので、あらかじめ調べていくことがおすすめです。
めくらやなぎと眠る女 – 劇場情報 | THEATERS

まとめ

ハルキストと呼ばれる村上ファンがいる一方、
少し一般的にはとっつきにくいと思う方も多いと思いますし
現に筆者も時間を取ってどっぷりつからないと読めず、
難解な表現もあるなと感じていた中でのアニメ化です。

作曲家であり画家でもある、多才なピエール・フォルデス監督の視覚的な解釈も相まって、
楽しませてくれる作品になっていること間違いなしです。

まずは村上春樹のエッセンスが含まれるこのアニメを見てみるのも、
きっと良い選択です！