男子バレーメンバーと2024年パリ五輪までの見どころ。なぜ日本は強くなった?

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7/17現在報告:
📝「バレーボール髙橋藍 勇気と信念」が、アマゾンプライムで7月19日から独占配信
📝同日7月19日、金スマにもエース3人が登場。


2024年7月のパリ五輪まで少しですね。

バレーボール男子はいまだかつてなかった!?精鋭たちでオリンピックに臨みます。
元バレー部の筆者がその魅力にせまります!

結果次第でパリ五輪の成績にも影響。2024年ネーションズリーグに注目。

5月13日現在、FIVB Men’s Volleyball World Rankingによると、日本男子の世界ランキングは、ポーランド、アメリカ、イタリアに続き現在4位。

まずは日本男子の2024年5月21日開幕のネーションズリーグに出場し、23年同様もう一度メダルが獲れるか(3位以内)が注目です。フィリップ・ブラン監督はネーションズリーグで5位以内に入って、パリ五輪を優位に進めたいと言ってますので大事な大事なオリンピック直前の試合です。
(→NL2024では見事目標を大幅に超える2位の銀メダルを獲得しましたね。パリ五輪を応援しよう!)

2023年のネーションズリーグでの銅メダル獲得は、

オリンピック、世界選手権、ワールドカップ、ネーションズリーグを含んだ国際大会で、

1977年のワールドカップの銀メダル以来の46年ぶりの快挙なんだって。

今年も上位に入ってパリ五輪を優位に進めてほしい!

第33回オリンピック(パリ)は2024年7月27日に開幕です

メダルを獲得したら何年ぶり!?

日本男子バレーのオリンピックのメダルは、

1964年の東京五輪の銅メダル、

1968年のメキシコ五輪の銀メダルと、

1972年のミュンヘン五輪の金メダルだけなんだ。

今年獲ったら、52年ぶりになる!

日本3大エース石川、高橋、西田選手

日本バレーのエースは以前は1人というイメージでした。

今はどこからでもエースが打ってくるようになったのは、日本バレー界の大変革だと思います。

特に、注目の3大人気選手の石川選手、高橋藍(らん)選手、西田選手は見逃せないです。

石川祐樹

石川選手は今夏の日本代表チームのキャプテンを引き続きつとめます。

今季のイタリアセリアA(イタリア一部リーグでサッカーのセリアAのバレーボール版)のレギュラーシーズン(9月~3月)とプレーオフ(3月~5月に勝ち上がったチームが戦う)で石川選手が挙げた総得点は475ポイントで、セリエA全体の中の4位にあたる好成績とのこと。


また、ミラノから今期セリアA”優勝”チームのペルージャへの移籍が発表されたばかりです!
スクデット(優勝)を狙うのでしょう。

石川選手はアウトサイドヒッター(アタッカー)ですがアタック、レシーブ、サーブと役割が多くて大変です。顔色変えず華麗にこなすところが石川選手らしいです。

石川選手のボールの芯ど真ん中に当てた力強いスパイクやサーブはもちろんですが、1本目の繊細なレシーブや2本目の打つと見せかけてフェイントやフェイクトスも素敵ですよね!

バレーボール界は、海外に出ていく選手はここ数年でやっと増えてきました。
彼は日本国内のリーグはもちろん、イタリアの強豪チームでプレーする経験もたくさん積んでいる数少ない選手なので、注目です。


石川選手や後述の高橋選手が海外でプレーして日本に持ち帰ってきて技術力を底上げしてくれていると思いますので今回は完全集大成のゲームが見れると思います!

高橋藍(らん)

高橋らん選手もアウトサイドヒッターです。
なんといってもイケメンで女性のファンも多いですね。

愛嬌もあって、チームいちのグッドコミュニケーターとも言えます。

一人で情熱大陸にも出演していますね。番組でも「攻守二刀流」と名付けられています。

中学時代に守り専門のリベロ経験があり、オールラウンダーのため、その名がつけられているようです。

過去にイタリアのチームメイトから「リベロが2人いるみたいだ」と言われていました。

石川選手も同じですが、アタックでも、守りのレシーブでも、トスを取っても全て楽しみです。

高橋選手もイタリアのモンツァという強豪チームに所属し、イタリアセリエAでは今季先発出場もして準優勝しています。

ネーションズリーグ開幕後の発表でしたが、今後は日本のサントリーに移籍となるそうです。
日本のサントリーといえば、強豪ポーランドのスリフカ選手も移籍してきましたので、今後の日本のVリーグも目が離せないですね。

23年末は海外のリーグで相手チームにブロックをつかれて決められなった苦い経験も経ていて、前のイタリアのパドヴァというチームでは、リベロ起用だったそうです。

いろんな試練を乗り越えさらに進化したプレーを見るのが楽しみです。

西田有志

西田選手はアタックもそうですが、サーブの破壊力が魅力です。

ポジションはオポジット(セッターの対角)なので、前衛ではアタックをして、後衛でもバックアタックが飛んできます。

レシーブはしない分、バシバシ打ってほしいですね!

サウスポー(左利き)でムードメーカーの西田選手、アタックやサーブが決まった瞬間、日本の雰囲気を1℃?上げるパワーがある選手です。いい意味で、空気の読まなさ、我が道を行く西田選手がサイコウです。

筆者は、西田選手が決めてくれると、ありがとう!となぜかつぶやいてしまいます。

がんばってほしいですし、ベストスコアラー取ってほしいです。

すでに知られていますが、女子バレーのキャプテンであり大エース(現在今大会ベストスコアラー2位)の古賀紗理那選手の旦那さんでもありますね!

このエースカップルには目が離せません。

ほかにもまだいる!信頼できる日本代表選手(アタッカー)たち

ほかにも、オポジット仲間で西田選手のひとつ上の宮浦 健人選手も静かなるエース。

アジア選手権ではベストオポジット賞も獲得していますし、現在のフランスのリーグではMVPを何度も取っており、一緒に戦っていたチームメイトがペルージャに移籍したりと常にトップの選手と戦って鍛錬されていることでしょう!

ネーションズリーグ2023ブラジル戦での土壇場連続ポイントかっこよかったです!

アウトサイドヒッターの大塚達宣選手(通称:たっちゃん)は23歳エースの卵

→7/16 追記:大塚選手ですが、NL2024では、足の故障があった高橋らん選手の代わりにスタメンで大健闘していました。
ものすごいプレッシャーだったと思いますが、一皮むけてパリ五輪ではますます活躍してくれるのではないでしょうか!?大塚選手も、迫力あるバックアタックがかっこいいですよね。

今回一番若手の甲斐 優斗選手高橋 慶帆選手麻野 堅斗選手まだ大学生

先発にはならないかもしれませんが、途中出場が楽しみです!甲斐選手や麻野選手は200cm越えです!

→7/16追記:
NL2024では、200cm甲斐選手が代表Aで途中出場をして強力サーブやアタックで相手を翻弄していましたね。大学生ながら、この選手がパリオリンピックの代表メンバーにも選抜されました。

身長が高いといえば、高橋藍選手が情熱大陸でこういっていました。

「バレーにおいて高さが正義」と。

世界で戦ってきた高橋選手の言葉なので重みがありますが、あくまで攻撃をするにあたり高ければとても有利ということだと筆者は解釈しています。
らん選手がいかに海外の高さに苦しんできたかもこの一言で浮き彫りになる気がします。

ただ、攻撃を有利に持っていくためには、高さも一理ありますが、ウェイトトレーニングで筋力を鍛えて重いスパイクや高さに負けないブロックの技を磨くという打開策もありそうですね!

例えば、石川選手は実際に海外で鍛えて体重も10キロ以上増えたそうです。
筋力がついて、攻撃力が上がったということも言えますね!
高さは正義だが、それ以外で埋めることも可能かもしれない!という見解です。それが日本バレーかもしれない。どうでしょうか。

藤井直伸選手の意思を受け継ぐ!?セッター関田選手

セッターの関田誠大・深津 英臣選手はどんな1本目のボールも調整してアタッカーにつなげていく司令塔

セッターのボール運びによって、ゲームの流れが変わります。
スタメンでは関田選手が出場していますが、トスさばきを見ていると、どこに上げるかぎりぎりまで分からず、相手選手はかなりつられています。華麗で、うっとりします。

ワンハンドトスでバックのオポジットの選手に上げる技術もすごいです。

関田選手は、2016年頃から代表入りしており、身長は175cmでバレーの選手にしては高くないですが、レシーバーやアタッカーとの信頼関係は抜群です。

元代表メンバーで東京五輪にも出場し、23年に若くして病気で亡くなった藤井直伸(なおのぶ)選手も、セッターだった。
関田選手は同じポジションで切磋琢磨してきたと思うのでつらい出来事だったはず。
藤井選手もミドルも含めてそれぞれの選手を活かすトスがうまかったので、関田選手もその意志を継いでいると思う。苦しい時も藤井選手のことを思い出してがんばってほしい

→7/16追記:ベテラン深津旭弘(あきひろ)選手(36歳)は、関田選手と同じパフォーマンスを求められるプレッシャーの大きいポジションですが、ブラン監督に技術、経験、リーダーシップ面で認められた選手です。NL2024でも途中出場しながらも安定のトス回しでした。コート外からの応援も一生懸命で素晴らしい選手でしたよね。こういった選手がチームをひとつにできるなと思いました。

関田選手の後任は?現在代表入りしている年下選手は3名(永露、山本、大宅選手

代表メンバーのセッター永露元稀選手は192cmで若手の山本龍選手もルーマニアでプレーしていて185cmあり、日本のセッターもだんだん高くなりますね!

→7/16追記:大宅(おおや)選手は、NL2024で関田選手が一時リザーブになった際の交代選手として代表入りしていました。現在は、代表Bで活躍していますが、関田選手の控えで出ることが近年増えているため、一番後任としては濃厚かもしれません。どうでしょうか。

低くても活躍しているレシーブの神:リベロ

東京五輪にも出た山本 智大選手を筆頭に、小川智大選手(←智大コンビ!?)の神レシーブが見どころです!若手の高橋 和幸選手藤中 颯志選手は見れるか!?

守備専門のリベロは低くても世界に名をとどろかせることができるポジションかもしれません。
実際に、日本男子代表メンバーのリベロの平均は173.2cmです。

イタリアの若手エースのミキレット選手が、今大会でリベロの山本智大選手に、少し冗談まじりに宣戦布告しているところがありました。それだけ山本選手が意識されているということですね!

あげればあげるほど相手の攻撃陣も疲れてきますので、日本はそういった守備の力があるチームで、攻撃陣を陰ながら助けてくれていますよね。

陰ながらと言いましたが、最近は日本の守備は逆に注目の的ですよね。
山本選手はNL2024でベストリベロ賞にも選出されました。

現監督フィリップ・ブランの一押し:ブロック

元フランス代表選手のフィリップ・ブラン監督は2017年に来日し、監督代理などを経て現在に至ります。

ブラン監督は、基本的に日本人の選手に英語で話しているそうです。キャプテン石川選手には個人的に伝えたいこともあり、イタリア語で話すそうです!毎年信頼関係ができているのがわかりますが、パリオリンピックを最後に退任するそうですので、残念ですね。
最後のブラン監督のチームを楽しんで応援したいです。

NL2024開始前に、フィリップ・ブラン監督が伝えていた見どころは、ブロックでした。
日本代表は、センターの壁が海外のチームより弱い印象がありましたが・・・

数年前から日本もミドルブロッカー(センター)の山内晶大選手高橋健太郎選手小野寺大志選手など200cm越えの選手を揃えている。

日本代表男子のミドルブロッカーの平均身長は、198.4cm。

ひと昔前は大竹選手などがいましたが、そこまで大きい選手がこんなにそろっている時代があったでしょうか…。ミドルブロッカーはブロックだけじゃなく、センターからフェイントやアタックも打ちます。
ミドルが打ってくると、より相手は振られるので、レフト、ライト、バックからの多種多様の攻撃がしやすくなるので、積極的に守って、攻撃もしているのか注目です。

→7/16追記:
NL2024ではやはりセンターの攻撃や守備のおかげで助けられた場面が多かったように思います。どの選手が出てもずっとひたすら守ってくれる安心感がありました。
ミドルの活躍見逃してないですよ!
引き続き頑張ってほしいですね!

陰で支えてきた歴代監督たち

今回の代表チーム男子強化委員長を担う南部 正司氏(中垣内監督の前々監督)は、日本バレー界変革のキーマンだそうです!

著書「日本男子バレー 勇者たちの軌跡」(文藝春秋)のフリーライター田中夕子氏は、南部監督の就任からフィリップ・ブラン監督の就任の流れのなかで変革が起きていることにふれています。

「今、急に強くなったわけではなく、そこにつながる歴史があります。大きな契機は2014年。南部正司監督が就任して、当時大学生だった石川祐希選手や山内晶大(あきひろ)選手、高橋健太郎選手らを代表に抜擢(ばってき)。今につながる戦力がそろい出し、向かうべき方向に向かいだしたのが、現在日本の指揮を執るフィリップ・ブランさんがコーチに就いた2017年です」

男子バレーはなぜ強くなった? バレー記者・田中夕子氏が語るパリ五輪の楽しみ方 – 産経ニュース (sankei.com)

前監督の中垣内祐一氏がブラン監督を日本代表へ呼んできた??

石川選手のようなスーパーエースで超人気選手だった、前監督の中垣内氏は、指導者が変わらなければ日本バレーは変わらないと考えていた人の一人で、海外の指導力の高さをあげています。

そして、自分が監督にならなければ外国籍の監督に指導してもらえないと考えました。
今のブラン監督は中垣内監督が引き抜いてきた人だそうです。
中垣内監督はその人脈でバレー界を変えてくれた人の一人かもしれません。

また、中垣内氏は日本の選手を海外にどんどん送り、監督自身も世界レベルに合わせなければいけないと考えていた人でもありますので、昨今海外に行く流れが増えたのはこういった監督のマインドの変化が後押ししている部分もあるかもしれませんね。

→7/5 追記:

海外での経験を先導してきた石川選手も、最近男子バレーが強くなった理由として、海外に行く選手が増えていることをひとつ大きな要因として挙げています。

「海外に行く選手が増えているというのがひとつ要因として大きくあると思います。ネーションズリーグでもパリのオリンピックの予選でも、スタートで出ている選手の半分は海外経験をしている選手なので、そこは非常に大きいなと思います」

石川祐希が語る、日本男子バレーが強くなった理由 (olympics.com)

やはり、数年前からバレー界に大きな変革が起きていたのですね!
その一つの要因が『海外経験』なのですね。
海外には優勝経験をしているスキルがある選手が多くいますし、日本より大きな選手もごろごろいますので、そういった選手と一緒にプレーする環境にいると成長するのでしょう。

7/16追記:日本男子パリオリンピック代表メンバー

パリオリンピックの日本代表メンバーを書き留めておきます。

ネーションズリーグ2024では、目標の5位以内を達成。むしろ銀メダル獲得でしたね!
宮浦選手や甲斐選手、大塚選手も途中出場するとすぐに活躍し、
パリ五輪メンバーも文句なしの選考だったと思いました。しかし、ネーションズリーグで出場した14名から12名となって、リベロの小川選手がパリでは出場できなかったりと、スキルが高いだけにとても残念です。
小川選手やNL2024にも出たミドルのラリー選手がパリ五輪前は帯同しているそうですのでがんばってほしいですね!

パリ五輪2024メンバー!

セッター: #3 Fukatsu #8 Sekita
アウトサイドヒッター: #5 Otsuka #12 Ran #14 Ishikawa #15 Kai
オポジット: #1 Nishida #4 Miyaura
ミドルブロッカー: #2 Onodera #6 Yamauchi #10 Kentaro
リベロ: #20 Yamamoto 
リザーブ: #11 Tomita(アウトサイドヒッター)

参照: https://en.volleyballworld.com/volleyball/competitions/volleyball-olympic-games-paris-2024/teams/men/6626/players/

まとめ

ずっと、勝てない日本バレーを見てきましたが、男子バレーは数年前から大変革してきて、結果もだしてきており、今回のパリ五輪では52年ぶりのメダルを獲得してくれるのではないでしょうか

また、このタイミングで海外と精通しているフィリップ・ブラン監督のマインドが日本選手に与える影響も多大だと思います。

今回は、どのポジションの選手も光る逸材ばかりです。

日本の殻を脱してグローバルで戦う選手たち、強くなった男子バレーに大注目です!

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