フランス国籍で元フランス代表選手・フィリップブラン監督がパリオリンピックを最後に退任してしまいます。
24年2月に韓国のクラブチーム現代キャピタルを通じて発表されており、24年7月に日本でも正式に発表されました。
簡単にブラン監督指導歴(プロフィール):
ブラン監督は、1991年からイタリア、フランスのクラブチームや、フランス代表・ポーランド代表の監督をしていました。
2017年に前監督の中垣内監督に招かれ日本代表のコーチに就任。
21年東京五輪後に監督になり、23年ネーションズリーグでは銅メダルを獲得。
同年10月パリ五輪の出場権も獲得。
24年ネーションズリーグでは銀メダル。
そして、24年7月下旬開催のパリ五輪では間違いなく日本に52年ぶりのメダルを残してくれるはずです。
キャプテンの石川選手は「金メダル」獲得の目標も公言。
このチームはブラン監督がいてのチームだったので、悲しいですね。
チームの成長が目覚ましいタイミングでの退任となり、チームの雰囲気もよかっただけに、
惜しまれる声が耐えません。
ブラン監督はなぜ辞めてしまうのか?気になる後任は誰なのか?
韓国のクラブチーム・現代キャピタルについてできる限り考察も含めてまとめてみましたので参考になれば幸いです!
ブラン監督の退任理由は?なぜ辞めちゃうの?
ブラン監督の退任のニュースを聞いた海外のバレーファンは下記のようなコメントをしています。
『これまでのところ、最も驚かされたのはイランとスロベニアの飛躍だが、実際にブランが日本で成し遂げたことに遠く及ばない。』
『世界大会の会場で、(他国が)日本ほどの人気があっただろうか。』
『ブラン監督の下で日本ほどクオリティが飛躍したチームは、歴史上記憶にない。』
などなど。
ブラン監督の功績を海外のファンも認めてくれているようです。
ここまですごい監督がなぜ日本に来てくれたのか?
JVA会長(代表理事)の河合氏が、過去にヨーロッパで好成績を収めているのになぜ日本に来てくれたのかという質問にJapan Volleyball Association公式サイトで日本代表の監督になるのは簡単ではありませんでしたが、『簡単かどうかで選んだわけではなく情熱を傾けられるかどうかを基準にしました。』と答えていました。
日本代表監督になるときも日本からのラブコールあってのことだったとは思いますが、
監督自身がこういった攻めの姿勢で判断しているということは明らかになりました。
また、時期居場所を検討しなくてはいけなかった昨年23年の12月か今年1月の時点で、日本がブラン監督に契約更新の準備が整っていなかったというのも事実。メディアにも監督本人がそのように伝えていますので、その間に韓国からのオファーがあったのだと思います。
本当のところは公になっていませんし、
韓国のクラブチームにどういった経緯や条件で招聘されたかはわかりませんが、日本のオファーのタイミングなどや監督の攻めの姿勢とチャレンジ精神が今回の退任理由または移籍理由の参考になりそうです!
ブラン監督の後任は誰?
気になるのは、ブラン監督の後任ですね。
パリオリンピック開催まで残りすくないため、次期監督はすでに内定していると思われますが、こちらもまだ正式発表されていません。
日本人の監督になるのか、外国人の監督になるのかについてもまだ分かりません。
外国人監督だった場合、ブラン監督のキャリアのようにコーチから監督にあがっていくパターンが濃厚なのでは?!という噂があります。
または、Vリーグの監督などが濃厚でしょうか!?
例えば、直近の試合で優勝したサントリーサンバーズの新監督は日本人監督から前年度はコーチだった、元フランス代表選手のオリビエ・キャット氏になりました。フランスリーグでコーチオブザイヤーを獲得していますね。
また、大阪ブルテオンの同じく元フランス代表監督をつとめたティリ・ロラン監督も東京オリンピックでフランスを優勝に導いていますね。どちらもエリート監督ではないでしょうか。
他にもレベルアップした日本を売りに海外の有名な監督を引っ張ってくる可能性も十分にありますが、このタイミングであればすでに日本にいてもおかしくないですよね。なんの根拠もありませんがどうでしょうか!?
8/16追記
現在、『監督候補者選考委員会』によって男女共に日本代表監督候補の議論がされているようです。
河合氏によると、9月、遅くとも10月には監督候補者を理事会の場で審議できる準備を進めているとのこと。
→公に発表されるのは、年内でしょうか🤔
9/17追記
川合俊一会長は13日、理事会終了後のオンライン記者会見で男女日本代表の次期監督選考に関して、「ほぼほぼ1人に絞っている、(年俸や本人の承諾など)細部の詰めが終わっていない」とし、ある程度詰めた段階で、10月の理事会に挙げて承認すると述べているそうです。
※JVAの理事会は、例年10月は2週目頃に実施されているので、24年も10月7日〜16日頃までには実施されるのではないでしょうか。
間もなくですね。
→日本は海外の監督と比較して年俸は少ない傾向にありますので、納得感のある金額が提示できればいいですね。
協会側も限られた予算の中で、できるだけ見合う金額が提示できるよう恐らく尽力されていることと思いますし、そう願いたいです!
10/17追記
男子はフランス出身ティリ監督就任の見通しとのこと。まさかの予想が当たりそうで嬉しいです!
10/21の理事会で正式決定です。
女子は、誰でしょうか。。!女子も、海外へのパイプがある監督だといいですね。
次の就任先・韓国男子バレーの現代キャピタルとは?
ブラン監督が移籍するクラブチームの正式名称は『天安現代キャピタルスカイウォーカーズ』といい、男子バレーボールチームです。
現代キャピタルといえば、男子バレーイケメンのムン・ソンミン選手が有名です。
これまでの韓国国内リーグの戦績は優勝を4回しているそうですが、ここ数年は目立った成績を収めていないチームのようです。
ブラン監督就任後3年間でどのくらいレベルが上がるか楽しみでもありますよね。
またのちに韓国代表の監督になることもありえなくはない!?
考察&まとめ
ブラン監督は日本代表をここまで育てるのにとても苦労したそうです。
組織で、外国人が日本のカルチャーの特徴を感じる点として、日本が目上の人に聞く姿勢を大切にするところや、物事を完璧に計画立ててから実行するところなどがあります。
裏を返せば、日本の組織は目上の人に発言を控えたり、入念に計画するあまり実行が遅かったり、修正する際に柔軟ではなかったりがあります。
海外はある程度計画を立てて修正しながら進んでいきますので、筆者もいち会社員として、そういった外国人のネガティブな反応をよく聞いていました。
結局、良し悪しはどちらの文化にもそれぞれあると思いますが、ブラン監督も会社の社長のように苦労しただろうと容易に推測できます。
しかし、ブラン監督は異文化で屈せず、日本の組織へ一定の理解を示しながら、選手とのコミュニケーションもクリアにしてチームを育ててきたように感じます。
監督の努力や熱意に敬意を表したいですね。
バレーファンはみんな大好きなブラン監督の退任はとても悲しいですが、パリオリンピックまでますます目が離せません!
監督の母国であるフランス自国開催で良い結果がでるよう応援したいですね。
それでは、今回のまとめです。
・退任の理由については公になっていませんが、日本代表バレーを決めたときには「情熱を傾けられる」チームということで選んでくれた過去があるので、今回の韓国もそういった判断基準がひとつあるのではないかと推測します。
・ブラン監督の後任について時期的に内定されているとは思いますが?まだ公になっていません。(→追記:9月中旬段階で、男女代表監督ともに候補者の絞り込みが終わり詳細を詰めているところで、10月の理事会で審議になるとのことです。公の発表は、やはりまだわかりません!)
・現代キャピタルは近年目立った成績は残していませんが、ブラン監督就任後の戦績に注目です。
ベテランのムン・ソンミン選手が有名です。
パリ五輪準決勝イタリア戦試合後のブラン監督へのインタビューで心に残ったパート:
スタッフやメンバーといっしょにチーム構築に努力してきた。
この試合が監督として最後なってしまい寂しい。
このチームを誇りに思う。
「I always keep in my heart.」
と、涙で語ってくれていました…。監督~~( ノД`)( ノД`)シクシク…
📝10月開幕のSVリーグ外国人枠の選手と日本代表選手ゆくえ。チケット購入方法などまとめました!
📝準々決勝直前!各国注目選手まとめ
📝過去にも男子バレーの見どころについて書きました🏐
📝金スマにも”再度”日本男子バレーが登場!
📝アマゾンプライムにも高橋藍登場!「バレーボール髙橋藍 勇気と信念」は7月19日から独占配信
コメント