2025年は、6月から代表チームのネーションズリーグ、
9月の世界選手権、
さらに12月にはクラブチームが出場する世界クラブ選手権があります。
現時点でブラジル男子は日本の1つ下の世界ランク7位(2025/5/16時点)。
パリオリンピックでは3-1でアメリカに破れて8位。
日本も魅力的な選手が続々と出てきていますが、
ブラジルも魅力的であり、侮れないチーム。
一例として、今年はブラジル代表メンバーに、
ベテランセッターのブルーノ・リゼンデ選手や
アウトサイドヒッターのレアル選手の名前はなく
一新しているブラジル男子バレーです。
VNL2025ブラジル男子ここまでの戦績:
ブラジルはこれまで7勝で2週目終了時点で1位通過。
第1週
イラン 3 – 0 〇
キューバ 2 – 3 x
ウクライナ 3 – 2 〇
スロベニア 3- 0 〇
第2週
カナダ 3 – 0 〇
中国 3 – 0 〇
イタリア 3 – 2 〇
ポーランド 3 – 1 〇
第3週
アルゼンチン 3 – 1 〇
日本 3 – 0 〇
トルコ 3 – 1 〇
ドイツ 3 – 1 〇
ファイナルラウンド
準々決勝 中国 3-1 〇 →アラン選手最多得点。続くベルグマン、マテウス、ルカレリ、フェルナンド、ダルラン、オノラト選手。 準決勝 ポーランド
今回ネーションズリーグ2025の各国代表メンバーはこちらにまとめました↓
今年も大会を楽しめるよう、ブラジル代表メンバーをまとめます↓
2025年ブラジル男子代表メンバー
ブラジル男子代表メンバー(★第3週目→ファイナル)※7月30日時点
ブラジル男子のファイナルは、第3週と同じメンバー
O:オポジット
OH:アウトサイドヒッター
MB:ミドルブロッカー
S:セッター
L:リベロ
監督は、パリオリンピックでブラジル男子代表を率いていた
ベルナウジーニョ監督(本名:ベルナルド・レゼンデ/Bernardo Rocha de Rezende)
ポジション | 背番号&選手名(英語) | 日本語選手名 | 備考 |
---|---|---|---|
S | 5 Matheus G. | マテウス・G | 28歳 / 185cm / クラブ選手権で優勝したサダ・クルゼイロ所属 |
S | 14 Fernando | フェルナンド | 29歳 / 186cm / 通称カチョパ選手 / モンツァ所属 / パリ五輪代表 |
OH | 6 Adriano | アドリアーノ | 23歳 / 201cm / レナータ(ブラジル)所属 / パリ五輪代表 |
OH | 8 Honorato | オノラト | 28歳 / 190cm / ミナス(ブラジル)所属 / パリ五輪代表(リザーブ) |
OH(リザーブ) | 16 Maicon | マイコン | 21歳 / 215cm / プライア(ブラジル)→25/26はフェネルヴァフチェ(トルコ)へ |
OH | 18 Lucarelli | ルカレリ | 33歳 / 196cm / 24/25ジェイテクトSTINGSで活躍・人気 / パリ五輪代表 |
OH | 19 Arthur | アルトゥール | 20歳 / 205cm / ミナス(ブラジル)所属 |
OH | 20 L. Bergmann | L・ベルクマン | 21歳 / 204cm / セジ・バウル(ブラジル)所属 / パリ五輪代表 |
O | 1 Alan | アラン | 31歳 / 202cm / チーム内最多得点 / 24/25東レアローズ / ダルランの兄 / パリ五輪代表 |
O | 25 Chizoba | チゾバ | 27歳 / 200cm / シャバブ・アル・アハリ(UAE)→25/26はクプルム・スティロン(ポーランド)PlusLega12位のチーム |
O | 28 Darlan | ダルラン | 22歳 / 192cm / 若手エース / 元セジ・バウル→25/26はイタリアのヴェローナへ / アニメファン / アランの弟 / パリ五輪代表 |
MB | 7 Matheus | マテウス | 29歳 / 207cm / ミナス(ブラジル)所属 |
MB(リザーブ) | 11 Judson | ジャドソン | 26歳 / 204cm / レナータ所属 |
MB | 12 Thiery | チエリ | 21歳 / 204cm / セジ・バウル(ブラジル)所属 |
MB | 23 Flavio | フラヴィオ | 32歳 / 199cm / 24/25イタリアSuperLegaで優勝したトレンティーノ所属 / パリ五輪代表 |
L | 15 Maique | マイキ | 27歳 / ミナス(ブラジル)所属 |
注目①OPダルラン&アラン(ソウザ兄弟)
ブラジルもベテラン選手と若手選手が加わった新チームで始動です。
アタッカーは前回VNLやパリ五輪で最多得点者だったオポジットの28番ダルラン・ソウザ選手や
1番アラン・ソウザ選手の活躍が際立っています。
特に注目は兄のアラン選手が第1~2週の最多得点選手。
そのアタック決定率は57.14%(平均16得点)。
イタリア戦31得点で最多得点。
弟のダルラン・ソウザ選手も強豪ポーランド戦は25得点のチーム内最多得点でした。
注目②OHルカレリ←3週目から出場
アウトサイドヒッター18番ルカレリ選手は、パリ五輪ではダルラン選手と並ぶチーム内トップスコアラーでした。
SVリーグでも活躍したルカレリ選手は今期まだ不出場。
3週目は登録されていますので、活躍が期待されます。
ルカレリ選手の代わりに、第1週~2週にかけてOHで目立っていたのが、
8番オノラト選手や20番エル・ベルグマン選手でした。
オノラト選手は第1~2週でチーム内2番目得点源。
ベルグマン選手もイタリア戦15得点獲得で貢献していました。
どちらもパリ五輪代表に選出されていました。オノラト選手はリザーブ選手。
後述しますが、今年はOHのパリ五輪代表だったレアル選手がメンバー入りしていないため、
この2名にチャンスが巡ってきていますね。
WorldofVolleyの記事によると、
ベルナウジーニョ監督のプランの中に、
”若い選手たちを国際大会に参加させ、
スムーズな世代交代を確保すること”が含まれているようです。
現に前衛陣は20代選手が続々と追加されているので、
オノラト選手やベルグマン選手など若手メンバーから次のエースが出てくるかにも注目したいです。
注目③ミドルブロッカーのフラビオ(3週目から)&ジャドソン
ミドルの要はパリ五輪代表だった23番フラビオ選手は今年もミドルの主力です。
昨年パリ五輪代表だった同じくミドルブロッカーのルーカス選手がいないため、
その穴を埋めているのが↓
11番ジャドソン選手(26歳/204cm)でした。
3週目もフラビオ選手と共に活躍する存在だと思います!
ブルーノ選手とレアル選手は今
前回パリ五輪でキャプテンだったセッターの
ブルーノ・リゼンデ(Bruno Rezende)選手(38歳)や、
アウトサイドヒッターのヨアンディー・レアル(Yoandy Leal)選手(36歳/キューバ出身)は
今年メンバーに入っていません。
ブルーノ選手はオリンピックに5度出場経験があり、
3つのメダルを獲得していますが、
昨年のパリオリンピックで代表は引退したようです
しかし、24/25ではブルーノ選手が母国ブラジルのヴォレイ・レナータと
2シーズン契約して24/25はブラジルスーペルリーガのプレーオフで準優勝。
レアル選手はトルコリーグでハルクバンクアンカラに所属。
📝(参考)前年度パリオリンピック代表メンバー情報↓
サダ・クルゼイロ出身に注目?
ブラジル男子のスーペルリーガ (SuperLiga) に属するチームに
Sada Cruzeiro(サダ・クルゼイロ)があります。
24/25の世界クラブ選手権で優勝しました。
また、24/25はブラジルのスーペルリーガでも優勝しています。
国内スーペルリーガでは、全12チーム中8チームがプレイオフに進出します。
サダ・クルゼイロは今回9回目の頂点となりました。
ブラジルスーペルリーガのプレイオフ結果:
優勝:サダクルゼイロ
準優勝:ヴォレイ・レナータ
ブラジルスーペルリーガのレギュラーシーズン順位:
順位 | チーム名 |
---|
1 | サダ・クルゼイロ ←Oオッペンコスキ・Sマテウス・ジー等 |
2 | ミナス←OHオノラト&アルトゥール/MBマテウス/Lマイキ |
3 | ヴォレイ・レナータ ←OHアドリアーノ/MBジャドソン |
4 | セジ・バウル ←Sesi・Bauruは昨年度優勝チームでダルランらが所属していた。 |
5 | プライア・クルーベ |
6 | ジョインヴィレ |
7 | スザノ・ヴォレイ |
8 | グアルーリョス ←英語表記でGuarulhosは、レオナルド・ルーカス所属 |
9 | サン・ジョゼ・ドス・カンポス |
10 | ゴイアス |
11 | ブルメナウ |
12 | ネウロロジア・アチーヴァ |
サダ・クルゼイロに所属するのは、例えば
オポジット21番オッペンコスキ選手(25歳)
セッターの5番マテウス・ジー選手(28歳)
彼らの動向も見逃せません。
サダ・クルゼイロ以外にも、
ブラジルトップ5に入るミナス、レナータ、セジ・バウル、プライア所属の選手も注目ですね。
新人賞を獲得したアウトサイドヒッターの選手↓
アウトサイドヒッターの若手選手が今回たくさん登録されていますが、
特に、ブラジルSuperLegaで新人賞を獲得した24番レオ (レオナルド)・ルーカス選手(22歳)も
注目の若手選手です。
2025年の男子バレー主要大会
1. バレーボールネーションズリーグ2025(代表メンバー)
- 開催期間:2025年6月11日~8月3日
(男子)第1週:6月11日~ 第2週:6月26日~ 第3週:7月16日~ 決勝ラウンド:7月30日~(上位8チーム) - 参加国:18カ国(アルゼンチン・ブラジル・ブルガリア・カナダ・中国・キューバ・フランス・ドイツ・イラン・イタリア・日本・オランダ・ポーランド・セルビア・スロベニア・トルコ・ウクライナ・アメリカ)※上位8チームが決勝ラウンドへ進む。
- 注目: 第3週に「日本vsブラジル」対決!
ブラジル代表 のVNL 2025 予選ラウンド試合日程
第1週:イラン、キューバ、ウクライナ、スロベニア
第2週:カナダ、中国、イタリア、ポーランド
第3週(千葉):アルゼンチン、日本、トルコ、ドイツ
2. バレーボール男子世界選手権2025 “世界バレー”
- 開催期間:2025年9月12日(金)~9月28日(日)
- 開催地:フィリピン
- 出場資格:南米第2代表としてブラジルが出場権獲得
- 組み合わせ:プールH(ブラジル、セルビア、チェコ、中国)
- 見どころ: ブラジルはプールHでセルビア、チェコ、中国と対戦。各グループの上位2チームが決勝トーナメントに進出する方式。プールHはブラジルと強豪セルビアとの対戦が注目されます。グループステージを勝ち抜いていけば、決勝トーナメントで日本と当たる可能性がありますね
バレー男子世界選手権2025 対戦表
各組の上位2チームが決勝トーナメントに進出する
前回優勝はイタリア
※()内は25年5月時点世界ランキング
グループ | ポジション1 | ポジション2 | ポジション3 | ポジション4 |
---|---|---|---|---|
A | フィリピン (64) | イラン (15) | エジプト (20) | チュニジア (24) |
B | ポーランド (1) | オランダ (13) | カタール (21) | ルーマニア (26) |
C | フランス (2) | アルゼンチン (9) | フィンランド(23) | 韓国 (28) |
D | アメリカ (3) | キューバ (12) | ポルトガル (22) | コロンビア (45) |
E | スロベニア (4) | ドイツ (8) | ブルガリア (19) | チリ (27) |
F | イタリア (5) | ウクライナ (14) | ベルギー (16) | アルジェリア(50) |
G | 日本 (6) | カナダ (11) | トルコ (17) | リビア (44) |
H | ブラジル (7) | セルビア (10) | チェコ (18) | 中国 (25) |
上記とは別の世界クラブ選手権について
2025は12月15日~21日に実施。
アジアは大阪ブルテオンとカタールのアル・ラーヤンが出場権を獲得しました。
昨年優勝したのがブラジルのサダ・クルゼイロ。
SVリーグで優勝したサンバーズは出場ができず、、残念でした。
📝アジアは直近のアジアチャンピオンズリーグで上位2チームとなったブルテオンと
アル・ラーヤン(カタール)が世界クラブ選手権の出場権を獲得しました。
おめでとうございます👏
サンバーズは惜しくも3位で出場できず、悔しい結果にもなりました。
アル・ラーヤンのニミル選手、ケイタ選手、ウルナウト選手はほんとに強敵でした。
サンバーズが負けるとは、、とんだ番狂わせ?!
大会自体は盛り上がりましたし、
個人的にはフルセットの接戦の試合がほんとに面白かったですが、
レギュラーシーズンにいないメンバーが入れるバレー界の「移籍の仕組み」には
賛否ありそうですね。
お互い様なのか…!?
面白いからいいのか!?
サンバーズ最後の大宅選手や藤中選手の涙が忘れられません。。。
移籍後の益々のご活躍をお祈りしています。
まとめ
2025年のブラジルはブルーノ選手やレアル選手不在の新体制での戦い、
例えば24/25の世界クラブ選手権で優勝したサダ・クルゼイロのメンバーの起用、
もちろんフレッシュな若手選手などの起用が見どころかもしれませんね。
パリオリンピックで注目をあびた若きエースで
イタリアヴェローナの移籍が噂されているダルラン選手や、
24/25SVリーグで活躍したルカレリ選手、
トレンティーのMBフラビオ選手は引き続き注目したいところですが、
新体制での今年のエースはいったい誰でしょう。
代表メンバーが出場する直近の6月~長期開催ネーションズリーグと、
9月の世界選手権、
さらに12月の世界クラブ選手権が今から楽しみです。
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