アメリカ男子バレーメンバー2025ネーションズリーグ&世界選手権

2025年のアメリカ代表選手が発表されましたね。

アメリカの今年のメンバーはパリ五輪の後ということもあるのか、
次のLAオリンピックに向けた初年度ということもあるのか、

思い切りのいい采配をしてきそうです。

現に、アメリカ男子はパリ五輪のときの代表選手が4名のみ
新たに代表に選ばれた若い選手がたくさん入っています。

代わりに、パリ五輪に出場したクリステンソン選手、
アンダーソン選手、ラッセル選手、デファルコ選手、
エヴリル選手などのスタメンで活躍した選手が誰も入っていません!

この選手たちもいつ登場してくるかひそかに注目ですね。

今年はアメリカも新しいスーパースターが出てくるかもしれません。
ネーションズリーグとその後の世界バレーがとても楽しみです!

アメリカの代表メンバーについて↓

アメリカ男子代表メンバー(2025) ※25年5月27日時点

アメリカ男子代表メンバーのオリンピック経験者は4人のみ

ポジション背番号選手名備考
S6Isaacson188cm/NORWID→ZAKSA(ポーランド)/VNL経験あり
S12Ma’a190cm/パリ五輪出場/Halkbank(トルコ)→Fakel Yamel(ロシア)
S15Rowan201cm/25年全米大学選手権準優勝のUCLAのセッター
S23Rosenthal206cm/初代表/ハワイ大
S28Wright193cm/初代表/ドイツ→Nice Volley-Ball(フランス)
OH2Jenness198cm/Savo Volley(フィンランド)
OH7Pasteur193cm/Chaumont(フランス)/VNL経験あり
OH16Robinson201cm/UCLA(アメリカ・大学チーム)→?
★25年全米大学選手権準優勝のUCLAのエース
OH20Flexen206cm/Berlin Recycling Volley(ドイツ)
OH22Champlin190cm/SVG Lüneburg(ドイツ)/VNL経験あり。
※Lüneburg=リベロ高橋頌選手とチームメートになる(25/26)
OH26Ewert196cm/Rana Verona(イタリア)→Altekma SK(トルコ)/VNL経験あり
O1Gianni193cm/HurriKaani(フィンランド)→Lindemans Aalst(ドイツ)
O5Ensing201cm/パリ五輪リザーブ/Zawiercie(ポーランド)
O8Kobrine198cm/初代表/Freiburg(ドイツ)
O9Garcia201cm/Trentino(イタリア)/VNL経験あり
O13Hobus201cm/初代表/Hypo Tirol Volleyteam (オーストリア)
O19Rama203cm/UCLA(アメリカ・大学チーム)
★OHのRobinsonと同様25年UCLAのエース
MB4Jendryk208cm/パリ五輪出場/Prisma Taranto(イタリア)→Fenerbahçe(トルコ)
MB11Holdaway198cm/初代表/Chaumont (フランス)
MB17Gasman208cm/VNL経験あり
MB18Thorne188cm/初代表/25年全米大学選手権準優勝のUCLAのミドル
MB21McHenry201cm/Nice Volley-Ball (フランス)→?
MB24Marshman201cm/VNL経験あり
MB25Knigge201cm/VNL経験あり
MB27Wetter196cm/VNL経験あり
MB29Tomkinson213cm/初代表
L3Briggs183cm/Nice Volley-Ball(フランス)※ロングビーチ大出身/VNL経験あり
L10Dagostino175cm/Berlin Recycling Volley(ドイツ)/VNL経験あり
L14Reilly188cm/初代表
L22E. Shoji183cm/パリ五輪出場/ZAKSA→Asseco Resovia(ポーランド)

デファルコやアンダーソン、クリステンソンなどの主要メンバー不在

■セッターのクリステンソン選手、
■チームの得点源となったラッセル選手、
アンダーソン選手、
デファルコ選手や、
■ミドルのトップブロッカーエブリル選手やホルト選手

などがこぞって入っていませんね。

パリ五輪代表選手で今回メンバーに入っているのは、
□12番マア(セッター)
□4番ジェンドリック(ミドル)
□5番エンシング(オポジット)※パリ五輪ではリザーブだったが、前の東京五輪では正式メンバー。
□22番エリック・ショウジ(リベロ)


元代表選手が少ないのは、対策を打てないようにする作戦の一つなのか、
今期は若手代表の選抜を目的としているのか、、、定かではありません!

スタメン予想

アメリカの選手はヨーロッパの各国クラブチームで活躍しています。

ドイツ、フランス、イタリア、ポーランド、オーストリア、トルコ、そしてロシアなど。

各国リーグや選手情報など情報収集の面でも必要なことかもしれませんね。

今期スタメンの選手は下記のようになるのでは・・・?
どうでしょうか!

セッター:12番マア or 6番 アイザクソン?

底堅くパリ五輪メンバーだったマア選手か、
同様にクラブチームでの経験もあるアイザクソンではないか。

アウトサイドヒッター:26番エワート?or 若手ホープ16番ロビンソン?

一番難しいポジションがOH。
VNL経験がある選手例えば26番エワート選手(28歳)はクラブチーム経験豊富。
チャプリン選手などもありえる。
UCLA出の16番ロビンソン選手も若手のホープなのでどちらかといえば見てみたい!

オポジット:9番ガルシア or 5番エンシング?

今回注目したいのが9番ガルシア選手(26歳)。
イタリアSuperLegaで優勝したトレンティーノに所属していて、
チヴィタノーヴァや石川選手のペルージャなど強豪チームと何度も戦っている。

チームメートはイタリア代表エースのミキレット選手やラヴィア選手で経験値を積んでいる。

5番エンシング選手(28歳)も代表メンバーに長らく選出されているので期待できる。

ミドルブロッカー:4番ジェンドリック?

ジェンドリック選手もパリ五輪メンバーだったという意味でもスタメンではないか。

リベロ:22番エリック・ショウジまたは10番ダゴスティーノ

パリ五輪メンバーのエリック・ショウジ選手はもちろん、
ダゴスティーノ選手も30代で経験豊富な選手。
ファンサービスもすばらしい。

(参考)前年度(2024年)パリ五輪代表メンバー:

カーチ・キライ監督がすごい

カーチ・キライ監督は、2024年10月にアメリカ男子代表監督への就任が発表されたばかりです。
これまでは、アメリカ女子バレーの監督でした。

アメリカ男子バレーでもメダルが期待されています!

選手としてもすごい成績を残しているキライ監督↓

カーチ・キライ監督のすごいところ3選

学生時代UCLA(カリフォルニア大学LA校)で3度のNCAA全米タイトル獲得。
※大学バレーの人脈が豊富かも。

選手として金メダルを3個獲得していている。
インドアとビーチバレー両方保持。
 84年のロスはインドアバレーで㊎

 88年ソウルもインドアバレーで㊎
 96年アトランタはビーチバレーで㊎

※インドアとビーチバレー両方の金メダルを持っている選手は
後にも先にもこの人だけかもしれません。

”女子”バレーの代表監督として、20年東京五輪金メダル。他多数。

※パリ五輪では銀メダル獲得。十分すごい。

元々女子バレーの監督だったんだな。

2028年のロスオリンピック・ホーム試合で
男子バレーの番狂わせが起こりそうな予感しかしない!

注目★NCAA全米大学男子バレーボール選手権で準優勝したUCLAの選手が4名

25年全米大学男子バレーボール選手権では、ロングビーチ大学が優勝し、
UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校) が準優勝しました。

今回準優勝したUCLA出身でアメリカ代表になった選手は4名いました↓
■15番セッターのロワン選手
■16番OHロビンソン選手
■19番Oppラマ選手
■18番ミドルのソーン選手

ソーン選手以外の3名は、NORCECA(北中米)の大会でシニア代表として出場経験があります。
こういった若手の選手も、大学ではエース級選手ですので活躍が楽しみです。

余談:優勝したロングビーチ大からは選出されていないのはなぜ?!
調べてみたところ、
ロングビーチ大の得点源は、ブルガリア出身のカンデヴ選手、
同じくブルガリア出身ニコロヴ選手(セッター)、
カナダ出身のヴァルガ選手などでした。

優勝のロングビーチ大出身がアメリカの代表にいないのは
アメリカ国籍ではない選手が支えていたからと推測します。

もしやと思い確認したところ、
上記3名はそれぞれブルガリアとカナダ母国で代表に選出されています!
カンデヴ選手、ニコロヴ選手、ヴァルガ選手の今後の活躍も期待されることでしょう…

全米大学男子バレーランキングTOP10:

全米大学男子バレーランキング(2025年4月26日時点)では、
1位がロングビーチ大、2位がハワイ大、3位がUCLA。
全米大学選手権もレベルの高い選手を輩出しているので、見逃せないところです。

RPIRating Percentage Index)指標

順位大学名
1Long Beach St.
2Hawaii
3UCLA
4UC Irvine
5Loyola Chicago
6McKendree
7Pepperdine
8Southern California
9BYU
10Grand Canyon

2025年バレーボール・ネーションズリーグ アメリカ代表日程(アメリカ時間)

第1週:ブラジル・リオデジャネイロ

  • 6月11日 午前10時 vs. ウクライナ
  • 6月12日 午後5時 vs. イラン
  • 6月14日 午前9時30分 vs. スロベニア
  • 6月15日 午後1時 vs. キューバ

第2週:アメリカ・イリノイ州ホフマンエステート ←アメリカにとってはホーム戦

  • 6月25日 午後5時30分 vs. 中国
  • 6月26日 午後5時30分 vs. カナダ
  • 6月28日 午後5時30分 vs. ポーランド
  • 6月29日 午後5時30分 vs. イタリア

第3週:千葉

  • 7月16日 午後11時30分 vs. トルコ
  • 7月18日 午後11時30分 vs. アルゼンチン
  • 7月19日 午前3時30分 vs. ドイツ
  • 7月20日 午前3時20分 vs. 日本 ※日本時間の7月20日19:20~日本vsアメリカ戦

まとめ

2025年のアメリカ男子バレーボール代表が発表されましたが、
パリ五輪メンバーはわずか4人のみ。


若手中心の大胆な編成で、UCLA出身の選手など将来有望な新戦力が多数選出されています。
カーチ・キライ監督もUCLA出身で、選手時代3度のNCAA全米タイトル保持者。
元アメリカ女子バレー代表監督。

前回代表のクリステンソン選手やアンダーソン選手、ラッセル選手、デファルコ選手、エヴリル選手など主力選手の不在も注目ポイントです。

ネーションズリーグや世界バレーでは、新たなスター誕生に期待が高まりますね!

代表選手の多くがヨーロッパの強豪クラブで経験を積んでおり、
今年の大会での活躍も楽しみです。

昨年度のパリ五輪からたった1~2か月でクラブチームのレギュラーシーズンが始まり、
すぐに今期代表戦のVNLが始まり、その後世界バレー、また世界クラブ選手権など、、、

休む暇やモチベーションを保つのはほんとうに普通難しいですよね。
つくづく選手はすごいなと思います。

今期は特にLAオリンピックに向けての初年度なので、
日本の西田選手のように、またオランダの二ミル選手のように
主力選手が代表をお休みすることもありえますね。

怪我に気を付けて頑張ってほしいです!

アメリカ、そして日本がんばれ!


コメント

タイトルとURLをコピーしました