2025年のアメリカ代表選手が発表されましたね。
アメリカの今年のメンバーはパリ五輪の後ということもあるのか、
次のLAオリンピックに向けた初年度ということもあるのか、
思い切りのいい采配をしてきそうです。
現に、アメリカ男子はパリ五輪のときの代表選手が4名のみ。
新たに代表に選ばれた若い選手がたくさん入っています。
代わりに、パリ五輪に出場したクリステンソン選手、
アンダーソン選手、ラッセル選手、デファルコ選手、
エヴリル選手などのスタメンで活躍した選手が誰も入っていません!
この選手たちもいつ登場してくるかひそかに注目ですね。
今年はアメリカも新しいスーパースターが出てくるかもしれません。
ネーションズリーグとその後の世界バレーがとても楽しみです!
これまでのアメリカ男子チーム戦績:
第1週~2週で4勝
※VNL13位につけていて8位のドイツと5ポイント差。
ファイナル進出のためには、第3週で連勝必須か・・・?
第1週
ウクライナ 0-3 x
イラン 3-2 〇
スロベニア 1-3 x
キューバ 3-1 〇
第2週
中国 3-2 〇
カナダ 3-0 〇
ポーランド 0-3 x
イタリア 0-3 x
第3週
トルコ
アルゼンチン
ドイツ
日本
今回ネーションズリーグ2025の各国代表メンバーをこちらにまとめました↓
アメリカの代表メンバーについて↓
アメリカ男子代表メンバー(2025)
アメリカ男子代表★第3週メンバー ※7月15日時点
ポジション | 背番号&選手名(英語) | 日本語選手名 | 備考 |
---|---|---|---|
S | 6 Isaacson | アイザクソン | 26歳 / 188cm / NORWID→ZAKSA(ポーランド) / VNL経験あり |
S | 14 Ma’a | マア | 28歳 / 190cm / パリ五輪出場 / Halkbank(トルコ)→Fakel Yamel(ロシア) |
S | 17 Rowan | ローワン | 21歳 / 201cm / 25年全米大学選手権準優勝のUCLAのセッター |
OH | 7 Pasteur | パスチュール | 23歳 / 193cm / Chaumont(フランス) / VNL経験あり |
OH | 18 Robinson | ロビンソン | 22歳 / 201cm /第1~2週最多得点/ UCLA(大学チーム)→25/26広島サンダーズへ入団/ ★25年全米大学選手権準優勝のエース |
OH | 23 Flexen | フレクセン | 23歳 / 204cm / Berlin Recycling Volley(ドイツ) |
OH | 25 Champlin | チャンプリン | 23歳 / 187cm / SVGリューネブルク(ドイツ) / VNL経験あり / ※高橋頌選手と同チーム(25/26) |
OH | 29 Ewert | エワート | 28歳 / 196cm / Rana Verona(イタリア)→Altekma SK(トルコ) / VNL経験あり |
O | 5 Ensing | エンシング | 28歳 / 201cm / パリ五輪リザーブ / Zawiercie(ポーランド) |
O | 9 Garcia | ガルシア | 26歳 / 201cm / 第1週~2週2番目得点源/ Trentino(イタリア) / VNL経験あり |
O | 15 Hobus | ホーバス | 25歳 / 201cm / 初代表 / Hypo Tirol Volleyteam(オーストリア) / 欧州CLトップスコアラー |
MB | 4 Jendryk | ジェンドリック | 29歳 / 208cm / パリ五輪出場 / Prisma Taranto(イタリア)→Fenerbahçe(トルコ) |
MB | 24 McHenry | マクヘンリー | 24歳 / 200cm / 第1週~2週ミドル主力/ Nice Volley-Ball(フランス)→? |
MB | 27 Marshman | マーシュマン | 30歳 / 201cm / VNL経験あり |
MB | 28 Knigge | クニッゲ | 29歳 / 201cm / VNL経験あり |
MB | 30 Wetter | ウェッター | 26歳 / 196cm / VNL経験あり |
L | 3 Briggs | ブリッグス | 24歳 / 182cm / Nice Volley-Ball(フランス) / ロングビーチ大出身 / VNL経験あり |
L | 22 E. Shoji | E.ショウジ | 35歳 / 183cm / パリ五輪出場 / ZAKSA→Asseco Resovia(ポーランド) |
デファルコやアンダーソン、クリステンソンなどの主要メンバー不在
■セッターのクリステンソン選手、
■チームの得点源となったラッセル選手、
アンダーソン選手、
デファルコ選手や、
■ミドルのトップブロッカーエブリル選手やホルト選手
などがこぞって入っていません。
パリ五輪代表選手で今回メンバーに入っているのは、
□12番マア(セッター) ←2週目から出場
□4番ジェンドリック(ミドル)←第1週から出場
□5番エンシング(オポジット)←2週目から出場
※パリ五輪ではリザーブだったが、前の東京五輪では正式メンバー。
□22番エリック・ショウジ(リベロ)←2週目から出場
元代表選手が少ないのは、対策を打てないようにする作戦の一つなのか、
今期は若手代表の選抜を目的としているのか、、、定かではありません!
注目選手
アメリカの選手の多くはヨーロッパの各国クラブチームで活躍しています。
ドイツ、フランス、イタリア、ポーランド、オーストリア、トルコ、そしてロシアなど。
各国リーグや選手情報など情報収集の面でも必要なことかもしれませんね。
今期注目スタメンの選手です。
セッター:12番マア or 6番 アイザクソン?
パリ五輪メンバーだったマア選手は、欧州チャンピオンズリーグでもハルクバンクアンカラ(トルコ)をファイナル4に導いたキャプテン。
マア選手を筆頭に采配されていくのではないでしょうか。
若手ローワン選手にも注目。
アウトサイドヒッター:26番エワート?or 若手ホープ16番ロビンソン?
選手が多数いて選定が難しそうなポジションがOH。
VNL経験がある選手例えば26番エワート選手(28歳)はクラブチーム経験豊富。
チャプリン選手などもありえる。
UCLA出の16番ロビンソン選手も若手のホープなので楽しみです。
→ロビンソン選手は広島サンダーズに入団しました。
プロのキャリアはこれから積むという選手が日本のリーグに来てくれるのは嬉しいですね。
アメリカ出身の選手は、アンダーソン選手、デファルコ選手、
ミドルブロッカーのテイラー・アヴェリル選手など。
代表で活躍したアメリカの選手が多数!
📝SVリーグ外国人選手入団情報まとめ:
オポジット:9番ガルシア or 5番エンシング?
今回注目したいのが9番ガルシア選手(26歳)。
イタリアSuperLegaで優勝したトレンティーノに所属していて、
チヴィタノーヴァや石川選手のペルージャなど強豪チームと何度も戦っている。
チームメートはイタリア代表エースのミキレット選手やラヴィア選手で経験値を積んでいる。
5番エンシング選手(28歳)も代表メンバーに長らく選出されているので期待できる。
ミドルブロッカー:4番ジェンドリック?
ジェンドリック選手はパリ五輪メンバーだったという意味でもスタメンではないか。
24番マクヘンリー選手も第1~2週活躍した選手ですので、第3週もスタメンではないか。
リベロ:22番エリック・ショウジまたは10番ダゴスティーノ
パリ五輪メンバーのエリック・ショウジ選手はもちろん、
ダゴスティーノ選手も30代で経験豊富な選手。
ファンサービスもすばらしい。
→ダゴスティーノ選手は第1週と2週のみ出場しました。
ショウジ選手は2週目からの出場です。
3週目のメインリベロはおそらくパリ五輪代表だったショウジ選手です。
(参考)前年度(2024年)パリ五輪代表メンバー:
カーチ・キライ監督がすごい
カーチ・キライ監督は、2024年10月にアメリカ男子代表監督への就任が発表されたばかりです。
これまでは、アメリカ女子バレーの監督でした。
アメリカ男子バレーでもメダルが期待されています!
選手としてもすごい成績を残しているキライ監督↓
★カーチ・キライ監督のすごいところ3選★
①学生時代UCLA(カリフォルニア大学LA校)で3度のNCAA全米タイトル獲得。
※大学バレーの人脈が豊富かも。
②選手として金メダルを3個獲得していている。
インドアとビーチバレー両方保持。
84年のロスはインドアバレーで㊎
88年ソウルもインドアバレーで㊎
96年アトランタはビーチバレーで㊎
※インドアとビーチバレー両方の金メダルを持っている選手は
後にも先にもこの人だけかもしれません。
③”女子”バレーの代表監督として、20年東京五輪金メダル。他多数。
※パリ五輪では銀メダル獲得。十分すごい。

カーチ・キライ監督は元々女子バレーの監督だったんだな。
2028年のロスオリンピック・ホーム試合で
男子バレーの番狂わせが起こりそうな予感しかしない!
注目★NCAA全米大学男子バレーボール選手権で準優勝したUCLAの選手が4名
25年全米大学男子バレーボール選手権では、ロングビーチ大学が優勝し、
UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校) が準優勝しました。
今回準優勝したUCLA出身でアメリカ代表になった選手は4名いました↓
■15番セッターのロワン選手
■16番OHロビンソン選手
■19番Oppラマ選手
■18番ミドルのソーン選手
ソーン選手以外の3名は、NORCECA(北中米)の大会でシニア代表として出場経験があります。
こういった若手の選手も、大学ではエース級選手ですので活躍が楽しみです。
余談:優勝したロングビーチ大からは選出されていないのはなぜ?!
調べてみたところ、
ロングビーチ大の得点源は、ブルガリア出身のカンデヴ選手、
同じくブルガリア出身ニコロヴ選手(セッター)、
カナダ出身のヴァルガ選手などでした。
優勝のロングビーチ大出身がアメリカの代表にいないのは
アメリカ国籍ではない選手が支えていたからと推測します。
もしやと思い確認したところ、
上記3名はそれぞれブルガリアとカナダ母国で代表に選出されています!
カンデヴ選手、ニコロヴ選手、ヴァルガ選手の今後の活躍も期待されることでしょう…
全米大学男子バレーランキングTOP10:
全米大学男子バレーランキング(2025年4月26日時点)では、
1位がロングビーチ大、2位がハワイ大、3位がUCLA。
全米大学選手権もレベルの高い選手を輩出しているので、見逃せないところです。
※RPI(Rating Percentage Index)指標
順位 | 大学名 |
---|
1 | Long Beach St. |
2 | Hawaii |
3 | UCLA |
4 | UC Irvine |
5 | Loyola Chicago |
6 | McKendree |
7 | Pepperdine |
8 | Southern California |
9 | BYU |
10 | Grand Canyon |
2025年バレーボール・ネーションズリーグ アメリカ代表日程(アメリカ時間)
第1週:ブラジル・リオデジャネイロ
- 6月11日 午前10時 vs. ウクライナ
- 6月12日 午後5時 vs. イラン
- 6月14日 午前9時30分 vs. スロベニア
- 6月15日 午後1時 vs. キューバ
第2週:アメリカ・イリノイ州ホフマンエステート ←アメリカにとってはホーム戦
- 6月25日 午後5時30分 vs. 中国
- 6月26日 午後5時30分 vs. カナダ
- 6月28日 午後5時30分 vs. ポーランド
- 6月29日 午後5時30分 vs. イタリア
第3週:千葉
- 7月16日 午後11時30分 vs. トルコ
- 7月18日 午後11時30分 vs. アルゼンチン
- 7月19日 午前3時30分 vs. ドイツ
- 7月20日 午前3時20分 vs. 日本 ※日本時間の7月20日19:20~日本vsアメリカ戦
まとめ
2025年のアメリカ男子バレーボール代表が発表されましたが、
パリ五輪メンバーはわずか4人のみ。
若手中心の大胆な編成で、UCLA出身の選手など将来有望な新戦力が多数選出されています。
カーチ・キライ監督もUCLA出身で、選手時代3度のNCAA全米タイトル保持者。
元アメリカ女子バレー代表監督。
前回代表のクリステンソン選手やアンダーソン選手、ラッセル選手、デファルコ選手、エヴリル選手など主力選手の不在も注目ポイントです。
ネーションズリーグや世界バレーでは、新たなスター誕生に期待が高まります!
代表選手の多くがヨーロッパの強豪クラブで経験を積んでおり、
今年の大会での活躍も楽しみです。
昨年度のパリ五輪からたった1~2か月でクラブチームのレギュラーシーズンが始まり、
すぐに今期代表戦のVNLが始まり、その後世界バレー、また世界クラブ選手権など、、、
休む暇やモチベーションを保つのは普通難しいですよね。
つくづく選手はすごいなと思います。
今期は特にLAオリンピックに向けての初年度なので、
日本の西田選手のように、またオランダの二ミル選手のように
主力選手が代表をお休みすることもありえますね。
怪我に気を付けて頑張ってほしいです!
アメリカ、そして日本がんばれ!
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