バレーボール世界選手権2025のトルコ代表チームは、
近年強くなってきているチームのひとつ。
トルコのスタメン選手はほとんどが2メートル越えで、甲斐選手が全方向から攻撃しているようなポテンシャルがすごいトルコ。
自国開催のトルコリーグにも、各国からエース級の選手が集まるリーグで、
レベルアップしない要素がありません。
トルコ男子チームはまだオリンピックに出場経験がありませんが、
その銀行や大手企業の潤沢な資金力があるのか、男子もかなり魅力的なリーグを作り上げているようです。
世界ランク格上の11位のカナダ(現在エース不在)や、5位の日本でさえ負かしてしまう可能性もなくはない。
トルコ男子代表についてまとめます。
📝世界バレー2025の組み合わせや各国メンバーをまとめています↓
トルコ男子バレーボール代表チーム概要
トルコ世界ランク
世界ランク: 16位(世界選手権2025直前)
トルコ男子の主な戦績
- オリンピック: 過去出場なし
- 世界選手権(世界バレー): 2022年が11位でチーム最高位。25年は5度目の出場。
- ネーションズリーグ:2024年初出場16位→25年17位→26年も出場予定
新監督(ヘッドコーチ)
監督: スロボダン・コヴァチ(Slobodan Kovač)
- 2025年7月に就任したばかり50代後半の新監督(197cm/1967年生まれ)
※前監督は40代のウムト・ジャクル監督←VNLはこの監督だったはず。 - 新監督のコヴァチ氏はセルビア出身の経験豊富な指導者
- 選手時代は1996年アトランタ五輪で銅メダル、2000年シドニー五輪で金メダルを獲得
- 指導実績:トルコリーグ2勝、トルコカップ2勝、チャレンジカップ1勝、セルビア代表でヨーロッパ選手権優勝
- 過去にイラン代表、スロベニア代表、セルビア代表の監督を歴任
※9月11日更新:世界バレー2025 トルコ男子バレー代表メンバー
ポジション | 背番号&選手名 | 日本語選手名 | 備考 |
---|---|---|---|
セッター | 17 Yenipazar | イェニパザール | 32歳/194cm / 主力セッター/ジラード・バンクカルト 24/25トルコリーグMVP |
23 Muhammed K. | ムハンメド K. | ||
アウトサイドヒッター | 9 Mandıracı | マンディラジュ | 23歳/206cm /VNL2025チーム内最多得点、ピアツェンツァ(イタリア) |
11 M. Lagumdzija | ミルザ・ラグムジヤ | 24歳/207cm / VNL2025 フランス最多得点、ブルガリア戦2番目得点源/ハルクバンクアンカラ→25/26フェネルバフチェ(トルコ)※12番アディスは兄 | |
14 Yüksel | ユクセル | 20歳/204cm | |
20 Bayram | バイラム | 23歳/194cm / チステルナ(イタリア) | |
55 Kirkit | キルキット | 24歳/194cm | |
オポジット | 12 A. Lagumdzija | アディス・ラグムジヤ | 26歳/211cm / チヴィタノーヴァ→25/26フェネルバフチェ(トルコ)※11番ミルザは弟 |
ミドルブロッカー | 3 Tümer | テューメル | 23歳/204cm |
5 Matić | マティッチ | 30歳/211cm | |
6 Savaş | サヴァシュ | 36歳/205cm / ジラード・バンクカルト | |
7 Bedirhan Bülbül | ベディルハン・ビュルビュル | 25歳/201cm / 主力ミドル/ジラード・バンクカルト | |
リベロ | 16 Hatipoğlu | ハティポウル | 33歳/190cm |
19 B. Bayraktar | B.バイラクタル | 27歳/190cm / 主力リベロ/ジラード・バンクカルト | |
監督 | Slobodan Kovac | スロボダン・コヴァチ |
アウトサイドヒッター9番マンディラジュはサーブでも注意
アウトサイドヒッター9番マンディラジュ(海外解説の方はマンディラーチと叫んでいる)選手(23歳/206cm)はVNL2025で圧倒的なチーム内トップスコアラー。
予選ラウンド187得点の内、サーブが26得点。VNL2025ではベストサーバーに。
サーブやバックアタックなど長身から繰り出すダイナミックな攻撃をする選手。
ピアツェンツァでもカナダエースのマー選手(30歳)の対角で活躍。
同じくアウトサイドヒッターのミルザ・ラグムジヤ選手(24歳/207cm/アディス選手の弟)は、VNL2025でチーム内3番目得点源。
📝トルコ男子直近ネーションズリーグも確認↓
ミドル7番ベディルハン
ミドルブロッカー7番ベディルハン・ビュルビュル選手(25歳/201cm)が前回VNL2025チーム内2番目得点源でした。
24/25CEVカップのベストミドルブロッカー。
※CEVカップのベストスコアラーであり、ベストサーバーであり、MVPは同じチームだったマシュー・アンダーソン選手でした。
5番マティッチ選手(30歳/211cm)も主力ミドルとして活躍。
オポジット12番アディス・ラグムジヤ
ラグムジヤ兄弟の兄でオポジット12番アディス・ラグムジヤ選手(26歳/211cm)は今期世界バレーで活躍必至。
VNL2025でも3番目得点源です。
直近24/25イタリアのチヴィタノーヴァではオポジットとしてチーム内最多得点選手でした。
ラグムジヤ選手も2メートル越えの長身。
トルコの前衛はかなり手ごわいです。
24年オポジットのチーム内最多得点はギュルブスだった。
今期はこのまま勢いに乗るアディス・ラグムジャ選手か・・・?
MVPセッター17番イェニパザール
トルコの主力セッターとして活躍しているのは17番イェニパザール選手(32歳/194cm )。
トルコのジラード・バンクカルト所属し、24/25はMVPに。
イェニパザール選手の所属するジラード・バンクカルトはトルコリーグ(Efeler Ligi)で24/25に優勝している。
トルコの主力セッターのイェニパザール選手の他、
若手セッターヒルミ選手、
主力ミドルのベディルハン・ビュルビュル選手、
主力リベロのB.バイラクタル選手らが所属。
また、外国人選手はマシュー・アンダーソン選手、
クレヴノ選手(25/26継続)やトンチェク・シュテルン選手などが所属していた。
新シーズン(25/26)は二ミル選手やフォルナル選手が。
各国のエースが集まる強豪チーム。
まとめ
トルコといえば、直近では女子がトルコと準決勝で日本女子が負けてしまった苦い思い出がありますね。
悔しかった・・・!
トルコ男子バレーは現在世界ランク16位で、
世界選手権(世界バレー)は2025年が5度目の出場(最高11位)。
元々トルコは女子バレーボールが人気のようで、トルコ男子はあまり知名度がなかったです。
オリンピック出場歴もないですが、
自国リーグは銀行や大手企業の資金で強化されているのか、
ジラード・バンクカルトなどトップチームは各国エース級が集まる強豪クラブが選手育成を支え急成長しているような気がします。
(トルコ女子もここ数年で急成長しているイメージです)
2025年夏から五輪メダリストでトルコリーグ優勝経験もあるスロボダン・コヴァチ監督が就任してさらなる飛躍の可能性が。
VNLとはまた異なる采配が見られるかもしれません。
主力はセッター17番イェニパザール選手(32歳/194cm)、
アウトサイドヒッター9番マンディラジュ選手(23歳/206cm)、
同11番ミルザ・ラグムジヤ選手(24歳/207cm)、
オポジット12番アディス・ラグムジヤ選手(26歳/211cm)、
ミドルブロッカー7番ベディルハン・ビュルビュル選手(25歳/201cm)、
リベロ19番B.バイラクタル選手(27歳/190cm)らで、
2メートル級でパワーのある優れた選手がそろっています。
男子世界バレーも、おもしろい試合が見れますように!
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