速報:Shigekixが出場する10月開幕のDリーグにも注目!
パリオリンピックの競技「ブレイキン」第2弾。ブレイキンの魅力をまとめたいと思います。
ここまで少しだけブレイキンに親近感が増してきた筆者ですが、
選手たちは今まで目指していた道にオリンピックはなかったように思います。
というのも、そもそもをブレイキンという競技は今回パリオリンピック初開催ですし、
次回の28年ロサンゼルスオリンピックには選ばれていません。
日本の代表選手のひとりSHIGEKIXも普段はシャイでも、ブレイキンでは自分が100%出せるそうです。オリンピックを通過点として、ブレイキンは本来の自分を解き放つ手段として欠かせないものになっている。
スポーツとは別に「表現/芸術」?の要素をもつというところが、ブレイキンの本質でもあり魅力かもしれません。
海外のB-BoyのひとりLee(オランダの選手)はメディアでブレイキンについてこう語っています。
「努力は報われるので、他人の意見にあまり影響されないようにしましょう。
ブレイキンは自分に自由を教えてくれました。制約なく、自分が動きたいように動けることです。」
ブレイキンの魅力は奥が深そうです。
今回は、日本代表選手4名のライバルで世界ランキング上位の海外の注目選手と、
ダンスの分野でもトップで人気のHip Hopダンスとは何が違うのか?についても深堀りをしました。
現在世界ランキング上位の選手(男女別)。1位は誰?
世界ランキング上位の選手は、日本選手のライバルでもありますので、注目です。
ブレイキンの代表選手は、男女16名ずつ(各国男女あわせて最大4名)選ばれています。
以下の流れで選考されてきましたのでご参考まで。
①最短ルートは世界選手権(World Championhip/23年9月)。勝てばチャンピオンが1名ずつオリンピック出場資格を獲得できる。
②次のチャンスは大陸大会/選手権(Continental Games/Championships)で男女5名ずつ。
③最後の枠がオリンピック予選シリーズ(Olympic Qualifier Serie24年3月~6月)で残りの男女10名ずつの選考。
→男女各16名ずつがパリ五輪の切符を手に入れました。
今回パリオリンピックに出場する世界ランキング上位の注目選手はこちらです!
(参照:WDSF Ranking for the Olympic Qualifications in Breaking (worlddancesport.org)– 2024/7/24時点の世界ランク。)
男子代表選手
- Phil Wizard/フィリップ・キム (カナダ) – 前回大会で優勝/ 常に新しい技を開発している/ 世界ランク1位
- Shigekix/半井 重幸(ナカライ シゲユキ)(日本)世界ランク2位
- Dany/ダニス・シビル (フランス) 強い個性とカリスマ性/ 世界ランク3位
- Jeffro/ジェフリー・マイク・ルイス (アメリカ) 圧倒的なパワーとスピードのムーブを併せ持つ/ 世界ランク5位
- Victor/ビクター・モンタルボ (アメリカ) パフォーマンス性が高くクリエイティブなムーブ/ 世界ランク6位
- Menno/メンノ・ファン・ゴルプ (オランダ) ヨーロッパ競技大会で2位/ 世界ランク7位
- Amir/アミール・ザキロフ (カザフスタン) ブレイキン・フォー・ゴールド北九州大会優勝/ 世界ランク7位
- Hiro10/大能 寛飛(オオノ ヒロト)(日本)世界ランク17位
女子代表選手
- AMI/湯浅 亜実(日本) 世界ランク1位
- 671/陳鋭(中国) 前回大会で銀メダル / 卓越した技術と安定感が強み / 世界ランク1位
- Nicka/ドミニカ・ヴァネヴィチ(リトアニア) 23年世界選手権1位・ヨーロッパ競技大会で3位の若手(17歳)注目選手 / 世界ランク3位
- Ayumi/福島 あゆみ(日本) 世界ランク4位
- Anti/アンティライ・サンドリーニ(イタリア) 世界ランク5位
- Stefani/アンナ・ポノマレンコ(ウクライナ) ヨーロッパ競技大会で2位 / 世界ランク7
- India/インディア(オランダ) 独特のスタイルとムーブのバリエーションが強み / 世界ランク8位
ブレイキン発祥の地アメリカやヨーロッパ勢が強そうだ!
韓国のB-Boy:Wingは世界ランク4位だけどパリ五輪の切符は逃したようだ!
日本のB-Girl: Rikoも世界ランク6位だけど惜しくも逃した。
日本のB-Girlの層は厚い。
ルール/採点方法(簡潔版)
ちなみに、ブレイキンの採点は9人の審査員によって行われ、創造性、オリジナル性、技術、多様性、パフォーマンス性、そして音楽性の観点から審査。
特にパフォーマンス性と創造性は最も重要な要素で、評価の60%を占めます。
その他のカテゴリー(オリジナル性、技術、多様性、音楽性)は残りの40%を占めます。
実際に、ブレイキンはアクロバティックな動きに目が行きがちですが、トップロック(立った状態での技)を長めにとって、音を聞いてリズムにのっているところもアピールしているくらい。
パワームーブ(回転など)ばかりをしたからといって勝てるとは限らないのです。
ヒップホップ”ダンス”とブレイキンの関係は兄弟?
前回の記事で、ヒップホップ”カルチャー”とブレイキンの関係性を書いたのですが、ダンスとしての「ヒップホップダンス」は一体なに?と疑問がありました。そういう方も多いかもしれません。
なぜなら、ブレイキンもヒップホップダンスも使用する曲が似ていて、共通点がたくさんあるように感じるからです。
2つの共通点はまずルーツ。
どちらも1970年代にアメリカのニューヨーク市ブロンクス地区発祥で、どちらもヒップホップカルチャーの一部のようです。
そして、「即興」=フリースタイルというところも基本は同じ。
点数はあとにして自分の感情をうまく即興で表現できるかが、おもしろいところかもしれませんね。
異なる点は?
強いていうなら、違いは、ブレイキンが特定の技や動きを中心に発展してきたのに対して、ヒップホップは様々なスタイルがあり、その詳細はダンスをやっている人でないと難しいです!
ですが、ブレイキンがヒップホップダンスに影響を与えているというのもあるし、逆もおそらくしかり。
なので、覚えておくべきは…
ヒップホップダンスもブレイキンもヒップホップカルチャーの一部で発祥は同じ。
少しスタイルが違う『兄弟』のようなものでいいのでは!(独断と偏見)
海外と日本のブレイキンの違いは?
海外の選手はまた日本人と異なる感覚や文化的背景、トレーニング方法など、動きのバラエティーもあって見ごたえあるはずです!
例えば、日本はダンススクールやクラブ活動からブレイキンを始める人が多いのに対して、海外は、ストリートから始まって、コミュニティーやバトルを通じてスキルを磨く選手も多いので、その違いもありそうです!
海外は文化的にも多様な国が多いので、日本の単一文化と比べるとまた違った要素がブレイキンに反映されているはずです。
日本人は、とことん練習をするオタクなところがあるとブレイキンのダンサーがメディアで話していたことがありますが、つまり勤勉ということも言えると思います。
地道に努力をして細部まで磨き上げるイメージですよね。日本人の選手はそういったところがスキルに出てくるのではないでしょうか。
海外の選手はパワーやダイナミックさやクリエイティブなところも見どころかもしれません。
まとめ
パリオリンピックで初めて公式競技となるブレイキン。
パリのクライマックスをかざる競技になるとのことです。
その魅力は、アクロバティックな技をはじめとする独特なムーブやリズム感など、多岐にわたります。
ブレイキンとヒップホップダンスはどちらも1970年代ニューヨークのブロンクスで生まれ、即興=フリースタイルを共通点としますが、ブレイキンは特定の技に焦点を当てているところが強いていえば違うところ。
世界ランキング上位の選手たちは、多様な文化背景や独自のスタイルで競い合い、創造性とパフォーマンス性が審査の重要な要素となるので、各選手みな個性を存分に発揮したダンスを見せてくれると思います!
現在世界ランク1位の男子はPhil Wizard(カナダ)、女子はAMI(日本)と671(中国)ですので注目です。
日本、がんばれ!
8/9速報:予選スケジュール(TVer参考)
追記→解説者は、長崎出身B-boyのTaisukeさん(34歳/2024年夏現在)!
女子
最終トーナメントの前に4名ずつのリーグ戦で3回戦いますが、AmiはグループC、AyumiはグループD。
4名の中でそれぞれ2位以内になると決勝トーナメントへ進みます。
個人的に注目しているのは、671(中国/世界ランク1)予選グループAと、Logistx(アメリカ/世界ランク14)予選グループB。671のパワームーブは、男性並みに力強くて、迫力満点です。かっこいいです。Logistx(ロジスティクス)は個性的で雰囲気があり魅力的な選手です!ここは点数には表せないところかもしれませんね。
8月9日(金)
- 23:07 – Nicka vs Syssy
- 23:13 – Logistx vs Raygun
- 23:19 – Ami vs Anti (イタリア/世界ランク5)
- 23:25 – Elmamouny vs Ying Zi
- 23:31 – Ayumi vs Stefani(ウクライナ/世界ランク7)
- 23:37 – Kate vs Carlota
- 23:43 – 671 vs Sunny
- 23:49 – グループA第2試合
- 23:57 – Nicka vs Logistx
8月10日(土)
- 00:03 – Raygun vs Syssy
- 00:09 – Ami vs Elmamouny(モロッコ/世界ランク16)
- 00:15 – Ying Zi vs Anti
- 00:21 – Ayumi vs Kate (ウクライナ/世界ランク20)
- 00:27 – Carlota vs Stefani
- 00:33 – 671 vs Vanessa
- 00:39 – グループA第4試合
- 00:45 – Raygun vs Nicka
- 00:51 – Logistx vs Syssy
- 00:57 – Ying Zi (中国/世界ランク25) vs Ami
- 01:03 – Elmamouny vs Anti
- 01:09 – Carlota(フランス/世界ランク20) vs Ayumi
- 01:15 – Kate vs Stefani
- 01:21 – グループA第5試合
- 01:27 – Vanessa vs Sunny
8月10日(土)3:00~準々決勝・準決勝・決勝
男子
男子も日本の選手はもちろんですが、世界ランク1位のPhil Wizardをはじめ魅力的な選手がいますがみなさんはどの選手が気になっているでしょうか。
(参考→Phil WizardとVictor)
8月10日(土)
- 23:00 – Shigekix (日本/世界ランク2位) vs Victor (アメリカ/世界ランク6位)
- 23:05 – Hiro10 (日本/世界ランク17位) vs Lithe-Ing
- 23:11 – Phil Wizard (カナダ/世界ランク1位) vs Dany (フランス/世界ランク3位)
- 23:17 – J Attack vs Kuzya
- 23:23 – Jeffro (アメリカ/世界ランク5位) vs Lagaet
- 23:29 – Hongten vs Lee
- 23:35 – Amir (カザフスタン/世界ランク7位) vs Menno (オランダ/世界ランク7位)
- 23:41 – Quake vs Billy
- 23:49 – Shigekix (日本/世界ランク2位) vs Hiro10 (日本/世界ランク17位)
- 23:55 – Victor (アメリカ/世界ランク6位) vs Lithe-Ing
8月11日(日)
- 00:01 – Phil Wizard (カナダ/世界ランク1位) vs Kuzya
- 00:07 – Dany (フランス/世界ランク3位) vs J Attack
- 00:13 – Jeffro (アメリカ/世界ランク5位) vs Lee
- 00:19 – Lagaet vs Hongten
- 00:25 – Amir (カザフスタン/世界ランク7位) vs Billy
- 00:31 – Menno (オランダ/世界ランク7位) vs Quake
- 00:38 – Shigekix (日本/世界ランク2位) vs Lithe-Ing
- 00:44 – Hiro10 (日本/世界ランク17位) vs Victor (アメリカ/世界ランク6位)
- 00:50 – J Attack vs Phil Wizard (カナダ/世界ランク1位)
- 00:56 – Kuzya vs Dany (フランス/世界ランク3位)
- 01:02 – Hongten vs Jeffro (アメリカ/世界ランク5位)
- 01:08 – Lee vs Lagaet
- 01:14 – Quake vs Amir (カザフスタン/世界ランク7位)
- 01:20 – Billy vs Menno (オランダ/世界ランク7位)
8月11日(日)3:00~準々決勝・準決勝・決勝
📝ブレイキンが見られる10月開幕のDリーグとは?
📝前回記事↓
📝ブレイキン男子 Phil Wizard & Victor
📝BMXフリースタイル世界ランキングと主要大会!
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