今更なのですが、ケイタ・ノウモリ選手は日本人ですか?
日本人であれば、一度くらいはこう思ったはずです。
答えはNoなのですが、イタリアリーグや今回のアジアチャンピオンズリーグでもその前の韓国リーグなどでも、ケイタ選手の活躍が目覚ましいです。
今回はアフリカのマリ出身ケイタ選手(親しみを感じるお名前の由来)とアジアチャンピオンズリーグの見どころについてです。
ケイタという名前はなぜ?
ケイタ選手は、マリ出身の23歳オポジットの選手。
Noumory Keita
誕生日 2001-06-26(25年5月時点で23歳)
身長 206cm
体重 90kg
スパイク 378cm
ブロック 345cm
どうも、「ケイタ(Keita)」は、意外にもマリを含む西アフリカ地域で広く見られる姓だそうです。
苗字であって名前ではないということですし、日本人とは関係ないということがわかりました。
ケイタという姓は、13世紀にマリ帝国を築いたスンジャタ・ケイタ(Sundiata Keita)に由来していて、王族や貴族の家系に多く見られる名前。
マリでは「ケイタ」という姓は一般的で、特定の意味や由来を持つ場合もあるそうです。
しかし、日本人としては覚えやすく、絶対忘れない姓ですね!
ケイタ・ノウモリ(Noumory Keita)選手の経歴
ケイタ選手は、14歳でカタールのクラブにスカウトされ、単身で海外修行を開始。
セルビアや韓国リーグで戦っていましたが、24/25からヴェローナ(イタリア)に移籍。
石川選手のペルージャとも戦っていて、相手コートの石川選手がとても小さく見えました。
イタリアのSuperLega24/25では、トップスコアラーの仲間入りをしています。
直近では、アジアチャンピオンズリーグ(AVC Men’s Champions League) 2025でオランダの大エース二ミル選手やウルナウト選手と同じカタールのアル・ラーヤンSCで戦っています。
勝ち上れば、準決勝でケイタ選手はまずはサントリーサンバーズに立ちはだかっていくことになりますね。
大阪ブルテオンの西田選手に立ちはだかるのはまずヌガペト選手。
とても見ごたえのある注目の試合になります。
アル・ラーヤンSC(カタールバレー男子)のメンバーと背番号 -@アジアチャンピオンズリーグ
今大会途中経過ですが、ケイタ選手は二ミル選手と並ぶ(いや、上回る)最多得点選手です。
アタックもさることながら、サーブがまるでアタックのような強打でポイントを獲得していますね。
アルラーヤンSC (カタール)のメンバー:
アルラーヤンSC (カタール)のメンバー:
セッター
5 Milos 36歳/192cm。スタメンのセッター
8 André
アウトサイドヒッター
1 Keita(マリ)- 23歳/206cm。 途中経過ですが、ケイタ選手は二ミル選手より若干リードする今大会の最多得点選手(アタック、ブロック、サーブ含む最も得点を挙げている選手)。
アタックもさることながら、サーブがまるでアタックのような強打でポイントを獲得していますね。
6 Ilija
10 Marcus Vinicius
11 Urnaut(スロベニア)- 36歳/200cm。ウルナウト選手はチーム3番目の得点源。
19 Ziad
オポジット
3 Nimir(オランダ) – 33歳/201cm。パリオリンピックでもポーランド代表レオン選手に引けをとらないトップスコアラー。さすがの二ミル選手もアタックの得点数はここまでケイタ選手に負けていません。サーブはケイタ選手がリード。(またSVリーグに戻ってきてくれるでしょうか。)
12 Mubarak ムバラク選手は12番キャプテン。オポジット。黒髪長髪の中東の雰囲気でチームのバランサータイプ?モテそう。ニミル選手が出ているので今大会は裏方に回っている。
ミドルブロッカー
2 Pape(カタール) – パぺ選手はケイタ選手と後ろ姿が似ていて双子のようです。パぺ選手も4番目の得点源。28歳/200cm。今大会準々決勝4セット目のブロック後に足を引きづって交代していましたが大丈夫だったでしょうか。
7 Belal (カタール) – 34歳/200cm。スタメンなことが多い。
16 Birama (カタール)- 200cmのパぺ選手を上回る210cmもあります!30歳。
リベロ
9 Suliman
20 Naji (ヨルダン)- 32歳/179cm。スタメンリベロ。
監督:Luis Serjio Cunha(国籍:ブラジル)

今大会(途中経過)最多得点選手(ケイタ&二ミル)が2人もいるアル・ラーヤンが日本に立ちはだかってくる・・・
アジアチャンピオンズリーグ2025準決勝(5/17)と決勝(5/18)に注目
※アジアチャンピオンズリーグは、各国12クラブが参加しており、上位2クラブが同年2025年12月に開催予定の『世界クラブ選手権』の出場権を獲得する重要な大会です。
日本からは上述のように前年度Vリーグで優勝のサントリーサンバーズ大阪と、準優勝の大阪ブルテオンが出場しています。ケイタ選手や二ミル選手、ヌガペト選手との闘いは避けられません↓
2025年 5月17日(金)
【準決勝】
- 準決勝戦1 – 5/17 12:05~
準々決勝①の勝者 ←高橋藍選手のサントリーサンバーズが勝てばここ
vs
準々決勝②の勝者 ←ケイタ選手や二ミル選手のアル・ラーヤンが勝てばここ - 準決勝戦2 – 5/17 16:05~
準々決勝③の勝者 ←西田選手のブルテオンが勝てばここ
vs
準々決勝④の勝者 ←ヌガペト選手のフールード・シールジャーン・イラニアンが勝てばここ
2025年5月18日(土)
【決勝】
- 決勝戦
準決勝1の勝者 ←高橋藍選手やムセルスキ選手のサンバーズか、二ミル選手やケイタ選手のカタールチームか
vs
準決勝2の勝者 ←西田選手のブルテオンか、ヌガペト選手のイランチームか
2025/5/18追記
準決勝戦は、予想通りサンバーズvsアル・ラーヤンと、ブルテオンvsフールード・シールジャーン・イラニアンでしたね。
サンバーズは、残念ながらケイタ選手とニミル選手のチームにフルセットの末負けてしまいました。。
この試合、アル・ラーヤンはニミル選手が40ポイント獲得しチームをアグレッシブに牽引。ケイタ選手はブロックにつかれ苦戦していましたし、この日サーブもポイントなしで途中交代したものの、注目に値する若さのあるプレーが見られました。日本は負けてしまったものの、ムセルスキー(ロシア)選手や高橋蘭選手が安定的に得点を挙げていました。ホントに残念ですが、どちらにしても最高に楽しくワクワクする試合で、土曜日の貴重なお昼時間は時短の冷凍おにぎり(笑)
ブルテオンは3-1でイランチームに勝利し、決勝戦に進みアル・ラーヤンとの対決ですのでこちらに望みをかけたいですね。日本側は、ロペス選手(キューバ)、西田選手、富田選手に注目です。
3位決定戦でサンバーズと戦うイランチームは得点源の12番アウトサイドヒッターEsfandiar選手(イラン)、17番オポジットHajipour選手(イラン)ともちろんヌガペト選手(フランス)に注目です。
AVC2025 決勝戦 5/18 16:05- ブルテオン vs アル・ラーヤン(カタール)
AVC2025 3位決定戦 5/18 12:05- サンバーズ vs フールード・シールジャーン・イラニアン
イランチームメンバーと背番号追記
S(セッター)
- 3 アシュカン
- 13 A・ラメザニ
MB(ミドルブロッカー)
- 5 コンセプシオン
- 20 アルミン
- 27 モハンマド
OH(アウトサイドヒッター)
- 7 エシ
- 9 ヌガペト
- 11 アブドルハミディ
- 12 エスファンディアール
- 15 A・カリリ
O(オポジット)
- 10 モフセン
- 17 ハジプール
L(リベロ)
- 8 アフマドレザ
- 19 マランディ
COACH
- ヌーリ・ベフルーズ・アタエイ
まとめ
「ケイタ」って日本人?
実はマリ出身のオポジット、ケイタ・ノウモリ選手。
ケイタは苗字でノウモリが名前。
西アフリカでは一般的な姓のようで、日本人ではありません。
彼は14歳でカタールへ渡り、セルビア・韓国を経てイタリア・ヴェローナで活躍中です。
今大会ではカタールのアル・ラーヤンから出場。
ケイタ選手や二ミル選手が準決勝(5/17)・決勝(5/18)に勝ち上がると、サントリーやブルテオンと激突する可能性もあり、日本としては要注意選手の一人となります!
ケイタ選手が出身のマリという国はオリンピックでなかなか上位に上がってこないので、見逃してしまう選手。しかし、女子でいうギリシャリーグに所属するアフリカ・ケニア代表エースのベロニカ・アディアンボ・オルオチ選手(アウトサイドヒッター)のように身体能力的に優れていて稀有な存在です。
今回改めてオリンピックに出ていない国でも、有能な選手はたくさんいるのだなと思いました。ロシアのムセルスキ選手(サンバーズ)も然り。
親しみ深いケイタ・ノウモリ選手。
今後も注目の選手の1人でした!
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