バレーボール世界選手権2025が始まり、
初戦日本はトルコにストレート負けをしてしまいました。
落胆の雰囲気が漂っていますが、
まだまだ新体制で始まったばかりですし、
世界には続々と強豪チームが増えている状況で仕方がない事だと思いました。
今期はやるべき課題を見つけて、長期視点で淡々とレベルアップしてほしいですね!
📝世界バレー2025の組み合わせや各国メンバーをまとめています↓
ベルギー男子も今後ネーションズリーグに登場する
有名チームになりつつあるチームのひとつ。
ベルギー男子のまとめです↓
ベルギー男子バレーボール代表チーム概要
ベルギー世界ランク
世界ランク: 17位(世界選手権2025直前)
※トルコ16位。オランダは19位。
ベルギー男子の主な戦績
- オリンピック: 1968年に1度のみ(8位)
- 世界選手権(世界バレー): 7年のブランクを経て今回出場
- ネーションズリーグ:2026年にデビュー(25年大会終了時点で出場資格のないチームの中で世界ランク最高位となり、出場資格を獲得した)
- 2023年欧州選手権でベスト16、2024年FIVBチャレンジャーカップでは銀メダルを獲得している
監督(ヘッドコーチ)
監督: エマヌエーレ・ザニーニ(Emanuele Zanini)2022年~
- イタリア出身
- 2000年シドニーオリンピックでイタリア代表アシスタントコーチとして銅メダルを獲得
- スロバキア、トルコ(U23含む)、クロアチア代表や、ペルージャやポーランドのザビエルチェなど含む各国クラブチームを指揮してきたベテラン指導者
ベルギー代表は2018年以降これまで”コーチサポート”を中心にFIVBエンパワーメントプログラムから総額32万7,000米ドル(5000万円弱)の支援を受け、その結果として世界選手権への復帰や26年VNL昇格、世界で戦える選手の育成など、着実な成果を上げているようです。
バレーボールのエンパワメントプログラムとは?
FIVBによると、エンパワメントプログラムという名目で資金提供している国は200以上の国に上り、2025年9月現在総額5000万米ドル(74億円弱)となるそうです。
主に3つのプログラムがあります。
①コーチサポートプログラム- コーチの給与や渡航費などを支援するもの
②ナレッジトランスファープログラム-ナショナルチームのコーチ育成、レフェリー育成を支援するもの
③バレー用具のサポートプログラム- 屋内、ビーチバレーやキッズ用バレーボール、ネット、ネットシステム、屋内・屋外用のコート床材などを提供するもの。
資金の内訳は、Power BIで 『the FIVB Volleyball Empowerment Projects Dashboard』と名付け管理されていて一般公開されていますが、
バレーボールの各国代表チームと国内バレーボール連盟の潜在能力を最大限に引き出すとコミットしています。
9月14日時点:世界バレー2025ベルギー男子バレー代表メンバー
ポジション | 背番号&選手名 | 日本語選手名 | 備考 |
---|---|---|---|
セッター | 4 D’Hulst | デュルスト | 34歳/187cm 24/25ベルギーリーグ優勝のKnack Roeselare(ベルギー)所属/毎年ベストセッターとなっている |
11 V. Hoyweghen | V.ホイウェーゲン | 24歳/198cm | |
アウトサイドヒッター | 3 Deroo | デロー | 33歳/203cm キャプテン/ Zenit Kazan→ 25/26Lokomotiv Novosibirsk/24/25ロシアスーパーリーグベストアウトサイドヒッター |
6 Plaskie | プラスキー | 24歳/193cm | |
10 Desmet | デスメット | 25歳/198cm | |
12 Rotty | ロティ | 24歳/190cm 24年チャレンジャーカップベストレシーバー/24/25ベルギーリーグベストアウトサイドヒッター/25/26からミラノ(イタリア)/世界バレー2025では初戦ウクライナ戦でサーブ5得点 | |
23 Perin | ペリン | 21歳/191cm | |
オポジット | 2 Reggers | レッガース | 22歳/204cm ミラノ(イタリア)所属/24年チャレンジャーカップベストスコアラー/ 世界バレー2025のウクライナ戦チーム内最多得点(内、ブロック3得点) |
15 Dermaux | デルモー | 22歳/198cm | |
ミドルブロッカー | 5 Coolman | クールマン | 36歳/199cm 24/25ベルギーリーグベストミドルブロッカー |
9 D’heer | ディヒール | 24歳/203cm ターラント→25/26チヴィタノーヴァ(イタリア) | |
21 Fafchamps | ファフシャンプス | 24歳/201cm ベルギーリーグ | |
リベロ | 13 Verwimp K. | ヴェルウィンプK. | 20歳/181cm |
19 Lantsoght | ランツォフト | 19歳/186cm |
若手オポジット2番フェレ・レガース注目
オポジット2番フェレ・レガース選手(22歳/204cm)はイタリアスーパーレガでトップスコアラーとなっている選手で、大塚選手のチームメイトでもあります。
長身細身(細マッチョ?)での強力なスパイクで、
世界バレーのウクライナ戦もチーム内最多得点。
格上のウクライナにストレートで勝ちました。
レガース選手は、アタックを打つ前の滞空時間が普通の選手よりも長めの印象で、
狙う場所も考える余裕になりものすごく有利です。
彼は、ウクライナ戦直前、ベルギーメディアの質問に対してこんなことを語っています。
質問: まだ22歳ですが、イタリアではすでにトップレベルの経験を積んでいますね。
それはストレスの多い瞬間に役立ちますか?
レガース:「ええ。スーペルリーガが私を最も形作っています。激しさ、スピード、そして素早い適応力。来シーズンのVNLでのプレーも非常に貴重です。こうした国際大会は精神力を鍛えてくれます。まさにそれが私たちに必要なのです。」
引用:https://topvolleybelgium.be/news/ferre-reggers-ukraine-will-be-our-key-match
レガース選手はまた、個人の力だけで成り立つものではなく、チーム全体で全力を出し切らなければいけないということも語っています。
今後ベルギーは来期VNLの経験でより強くなると確信します。
イケメンレガース選手プロフィール:
ベテランOH3番サム・デロー
アウトサイドヒッター3番デロー選手(33歳/203cm)は、現在ロシアのZenit Kazanで活躍する選手で、アメリカのマイカ・クリステンソンともチームメートでした。
24年はロシアリーグのベストアウトサイドヒッターにもなりました。
新シーズン25/26はLokomotiv Novosibirskに所属し、ブルガリアのシメオン・ニコロフ選手とチームメイトになります。こちらも目が離せません。
16/17や18/19でポーランドのプラスリーガでMVPになったこともあるスター選手です。
このデル―選手と上記新星レガース選手が加わったベルギーはかなり強くなります。
まとめ
どのチームも2メートル越えが当たり前になっているのでしょうか。
世界選手権2025の途中経過では、
日本がトルコにストレート負けしたり、キューバがポルトガルに負けたりと、
世界にはフィジカル面も含めた強豪チームが続々と増えています。
日本が例えレベルアップしても
追いつかなくなってしまいそうな勢いで成長していますね。
ベルギー男子は世界ランク17位。
今回7年ぶりに世界選手権に復帰。
2023年欧州選手権ベスト16、
2024年チャレンジャーカップ銀メダル、
そして26年はネーションズリーグに初出場予定など
着実に成果を積み上げています。
監督はイタリア人エマヌエーレ・ザニーニ氏(2022年就任)で、
複数国代表やクラブで指揮した実績豊富な指導者。
ベルギーバレー協会はFIVBエンパワーメントプログラムから総額約5000万円の支援を受け、
選手育成・VNL昇格・世界選手権復帰など成果を上げているようです。
注目選手はイタリアリーグで活躍する22歳204cmのオポジット、フェレ・レガース選手。
そして、ロシアで活躍する33歳203cmのアウトサイドヒッターサム・デロー選手。
両者の存在でベルギーは決勝トーナメントに進出してしまうかもしれませんね。
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