マシュー・アンダーソン~ アメリカ男子バレー界のスーパーマン~ プロフィール

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マシュー・アンダーソン選手(Matthew John Anderson)は、
現在38歳を迎えるアメリカ代表の大黒柱といえる選手です。

若くして代表入りして以来、
世界のトップレベルで十数年にわたり第一線を走り続けてきた、
まさにアメリカ男子バレー界の顔ともいえる存在です。

そんな彼が、どうやってモチベーションを維持し、
心身両面を鍛え上げ、数々の困難を乗り越えながらキャリアを築いてきたのか──
その「強さの秘密」は多くの選手・ファンが知りたいところだと思います。

左腕に大きく彫られているタトゥーの意味なども気になります。

以下アンダーソン選手のプレースタイル、キャリア、タトゥーの意味、過去の逆境などから、
アンダーソン選手の魅力を伝えます。

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マシュー・アンダーソンのプロフィール

基本情報

Men’s National Team – USA Volleyball
  • 生年月日:1987年4月18日(2025年現在38歳)
  • 出身地: ニューヨーク州バッファロー
  • 身長: 208cm(6フィート10インチ)
  • 体重: 100kg
  • ポジション: アウトサイドヒッター/オポジット
  • 最高到達点: 369cm
  • 出身地: アメリカ合衆国
  • 背番号:1番(アメリカ代表&日鐵堺ブレイザーズ)
  • ニックネーム:アメリカ代表ではMatt(マット)
  • 高校:West Seneca HS ’05
  • 大学:Penn State
  • 出身地:West Seneca, N.Y.
  • USAV Region:Western Empire
  • 2012, 2016, 2020, 2024の4度出場のオリンピアン

プレースタイル

アウトサイドヒッターとオポジットを兼任。
クラブチームでは、アウトサイドヒッター。
アメリカ代表ではオポジットを担っている。
オポジット経験のほうが長い。

どちらのポジションでも個人賞を獲得しているのはレア。
アウトサイドヒッターであれば、守備も重要視されるので
鍛錬されてきたはず。
2メートルを超えているのに俊敏に動けるところはアンダーソン選手のすごいところではないか。

キャリアや実績

アンダーソン選手は2008年からアメリカ代表チームのメンバーとして活躍し、
4回のオリンピック出場を果たし、そのうち2個の銅メダルを獲得した選手です。
チームの主要得点源として活躍しています。

【クラブチーム歴】


2008-2010: 現代キャピタル・スカイウォーカーズ(韓国)←初のクラブ所属とあってこの時はエントリーレベルだったそう。(本人談)
2010-2012: イタリアリーグ(カリポ、モデナ)←イタリアは超テクニカルに計算されたバレーをするそう。(本人談)
2012-2019: ゼニト・カザン(ロシア)← 多数のCEVチャンピオンズリーグタイトル獲得したが、直前には父親との死別などにより全身全霊打ち込んできたバレーを一時的に休止し、自己と向き合う時期でもあった。このロシアリーグでは”試合に勝つためのいちプレーヤーとして”ここにいたことを振り返っている。
2019-2020: Leo Shoes Modena(イタリア)
2020-2021: Shanghai Volleyball Club(中国)
2021-2022: Sir Safety Perugia(イタリア)
2022-2023: Zenit St. Petersburg(ロシア)
2023-2025: ジラート・バンカス・アンカラ(トルコ)
2025- 日本製鉄堺ブレイザーズ(日本)

【アメリカ代表歴】


・2008年パンアメリカカップ 優勝
・2011年NORCECA選手権 2位
・2012年FIVBワールドリーグ 2位
・2012年ロンドンオリンピック 5位←前回大会でアメリカは2008年北京で金メダルを獲得していたため、プレッシャー&本人としては初出場だっためドキドキワクワクのオリンピック。
・2013年NORCECA選手権 優勝
・2014年FIVBワールドリーグ 優勝
・2015年FIVBワールドカップバレーボール 優勝
・2016年リオデジャネイロオリンピック 3位(銅メダル)
・2017年FIVBグランドチャンピオンズカップ 4位
・2018年FIVBネーションズリーグ 3位
・2018年FIVB世界選手権 3位
・2019年FIVBネーションズリーグ 2位
・2021年東京オリンピック 10位
・2024年パリオリンピック 3位(銅メダル)

現在まで、オリンピックでは2個の銅メダルを獲得。
コロナ禍に行われた21年の東京オリンピックではまさかの予選で敗退し10位。
チームとして思うようにプレーできなかったこの経験はかなりキツかったそうで、
その後の24年のパリオリンピックメダル獲得の糧にはなっていたはず。

メダル獲得をするということはとても重く、辛く、そう簡単ではないということ。

2025年の国際大会であるネーションズリーグと世界バレーには
他のパリ五輪代表選手(例えばデファルコ選手など)と共に不出場でした。

【個人成績】


・2013年NORCECA選手権 MVP、ベストアウトサイドヒッター
・2015年FIVBワールドカップバレーボール MVP
・2017年FIVBグランドチャンピオンズカップ ベストオポジット
・2018年FIVBネーションズリーグ ベストオポジット
     FIVB世界選手権 ベストオポジット
・2019年FIVBネーションズリーグ MVP、ベストオポジット
・2025年CEVカップ2025 MVP

アメリカ男子はプロリーグがないため、
長らく海外のクラブチームで鍛錬されてきたアンダーソン選手。
人並みのメンタルではないですが、
そんなアンダーソン選手もっ上述のように過去には何度かバレーを辞めようと考えた経験が。

14/15シーズンで、家庭や人間関係を犠牲にして孤立した経験から、
いったん競技を離れ、セラピーや家族との対話を経て復帰しています。
結果的に競技への楽しさも増したそうです。
どんな人も、タフそうに見える外国人選手にだって困難はあるんだなと。

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アンダーソン選手の家族 ~すでに来日している~

2020年にフードスタイリスト兼写真家のジャッキー・ギラムさんと結婚。
銅メダルを獲得した24年のパリ五輪では、妻・子供達2人が初観戦。

25年現在は6月に新しい家族が増えて、3人(ジェイミー、ジュノ、メドウ)のパパに。

ここ日本では家族の時間を満喫できているでしょうか!
SVリーグ開始までゆっくり過ごしてほしいです。


大阪で過ごすアンダーソン選手と家族↓

過去のインスタでスーパーマンの衣装を着て、家族と一緒に映る写真や
幼少期にはクリスマスに兄と一緒にスーパーマンとバッドマンの衣装を着て過ごしたということも。そのつもりはないかもしれませんが、
海外のSNSでは、
『バレー界のスーパーマン』や、

『ヘンリー・カヴィルよりかっこいい』や、

『元祖スーパーマン似』
など発言する方がもいました。

筆者も、同意見で
アンダーソン選手は、
特に78年の元祖スーパーマン(主演クリストファー・リーヴ)に激似だな思います

Christopher Reeve | DC Database | Fandom:クリストファー・リーヴ(元祖スーパーマン)

📝スーパーマンと言えば・・・

2025年7月に日米同時公開され完全リニューアルされました。
マーヴェル映画と間違われがちですが、実はDCコミックスから登場していて、
スーパーマンの元祖といえばクリストファー・リーヴ。
途中ヘンリー・カヴィルが長らくつとめていて、
最新作ではデヴィッド・コレンスウェットが主演に。
続編も検討されているというので、気になってきました。
どのスーパーマンもいいですが、前髪のチョロッは演出必須。

とにかく、アンダーソン選手は元祖クリストファー・リーヴ似、
いや『バレー界のスーパーマン』だと思いますが日本の皆さんはどう思うでしょうか!?

気になる今後のキャリアについては?

パリ五輪前にあるメディアでアンダーソン選手は下記のように答えていました。

『4度目の五輪を控え、体の負担を感じつつもパリ大会に全力投球をしたい。
その後は1年ごとに判断する。』

家族との時間を何より重視していて、
旅行や遠征の多さと子どもの成長を見守れないことに葛藤があるそうです。

別のメディアでは、
「今後のキャリアで監督業は考えているか」との質問に、
アンダーソン選手は、
長年海外で暮らしているため、
監督業はまだまだ考えられずそれよりも故郷に戻って
何か貢献したいともあるメディアで語っています。

葛藤を抱えながらも実績を残して長らくトップ選手でい続けるアンダーソン選手。
日本のSVリーグで会えるのはとても貴重です。

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タトゥーについて

外国人選手で昨今タトゥーで自分を表現している選手はたくさんいますが
アンダーソン選手もそのひとりで、
彼の個性を理解するのに大切な要素ですので紹介します!

22:15~ タトゥーについての説明動画

下記22:15~の動画を要約しています。

左腕の大きな木:

一番目を惹く右腕の木のタトゥーとバラは、自分自身のため、また家族に敬意を表してデザインされています。バラは兄弟姉妹(姉3人と兄)のために一つずつ、木は家族のためでクレイジーで入り乱れている大家族を表現。
その他に、コンパスと世界地図もあり、いつでも家に帰れるように使えるんです。

右の手首のパズルのピース:

これは自閉症の甥っ子のために、Autism(自閉症スペクトラム)の啓発になるよう願って見やすいところにあります。
パズルのピースと甥っ子のサイン付きです。
Autismの問題の認識については私と私の家族にとっても大切な活動で、
世界中の多くの人に影響を与えているものです。

右わき腹の最初のタトゥーは:

亡くなった父の家紋で、兄も同じタトゥーを入れています。

背中のロンドンタワーブリッジは:

最初のロンドンオリンピック出場の時のものです。

マントラは:

人を愛することを思い出させてくれるもの、全ての中に良いものを見つけられるように。
私たちは人を愛するために、世界をよりよくするためにここにいて、
それを継続するために。
とても難しいことですが、時々私たちは大切なことを忘れてしまうことがあるので。

ドリームキャッチャーと象をミックスしたようなタトゥーは:

私の夢を定義するようなものです。
現時点(東京五輪前)では、
金メダルを獲得して、できれば近い将来家庭を持ち、
愛を広め続ける別の方法を見つける事です。
つまり、夢を見つけて決して忘れないようにするためにあります。
(※このあとご結婚されているので、夢が実現しています!)

背中のオーディン・レイヴンズのタトゥー:

アンダーソンという家名が昔古代ノルウェー(北欧)出身だったことから、家族はみんなヴァイキング(海賊)出身だったのではないかという想像を膨らませて見たかったんです(笑)
※オーディン・レイヴンズはヴァイキングが信仰していた北欧神話の主神。

面白いタトゥーの2つ目は笑う大きい仏陀:

もし自分が太っても、それより太っているようにみえる仏陀を表現している。
とても気に入っていて、気楽だし、楽しいし、笑顔になれるんだ。

体は自分を表現するためのキャンバスになると思うから、
顔や首にタトゥーを入れることはないと思うけど、
これが私の表現方法なんだ。

アンダーソン選手のタトゥーについての想い

タトゥーについては、見た目だけでいうと「怖い」「近づきずらい」と考える人も一定数いると思いますが、本人はそれについて理解を示しつつも、それが脅威だとは思わず、
5分も会話をしたらその人がいい人の一人ということに気づくということを語っています。
自分自身もオープンで良い人格だと思うということも。

幼少期から5人兄弟で、毎週末、叔父や、叔母、いとこを含む大家族に囲まれて育ったアンダーソン選手。
この大家族が楽しいことも・辛いことも含めて紆余曲折ありながらも彼自身を作り上げているということが特に木で表現されていて、心に刻んでおきたい家族やパッションや、意識を表現していてとても面白いです。

アンダーソン選手のやさしさや家族への想い、また繊細さがとても伝わるタトゥーです。
そして上記の動画は6年前のものでしたが、アンダーソン選手がわかる最高の動画でした。

まとめ

マシュー・アンダーソン選手(38歳・208cm)は、
アメリカ代表のベテランでアウトサイドヒッター/オポジット両方をこなす稀有な選手。

2008年から代表に選ばれ、オリンピック4大会に出場し銅メダル2個を獲得。

クラブは韓国・イタリア・ロシア・中国・トルコなど世界中でプレーしてきた後、
2025年に日本製鉄堺ブレイザーズに加入。

守備・攻撃とも高いレベルでこなせることが強みで、
長いキャリアの中で心身の困難を乗り越えてきました。

プライベートでは2020年に結婚・3児の父。

代表・クラブともに数々のタイトルや個人賞
(MVP・ベストオポジット&ベストアウトサイドヒッターなど)を受賞し、
海外で鍛えられてきた経験もすごいですが、
自分自身に正直に向き合う時間、
家族の時間を常々大切にする姿勢、
自分自身をタトゥーで表現するところや
それらのバランスが
長年代表選手として輝き続けられる秘訣なのかとも思いました。

そんなアンダーソン選手に日本で会えるのはとても貴重です。
今後のSVリーグでの活躍もお祈りしています!

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