2020年東京オリンピックからBMXフリースタイルが正式種目になりましたよね。
2024年もBMXフリースタイル男子代表の中村りむ選手が5位となりました。
BMXフリースタイルは自転車(またはサイクリング)競技の4つの競技(トラック、ロード、BMX、マウンテンバイク)のひとつです。
BMXの中でもフリースタイルとレーシングの2つがあります。
BMXフリースタイルはスケートボードみたいに都市部(パーク・平坦な場所など)で行われる競技というイメージです。対してレーシングは速さを競います。
少しややこしいので今回はフリースタイルに絞ります。
近年、ストライダーの影響か自転車に小さいころから乗る子供たちも多くいますよね。
昨年BMXフリースタイルが正式種目になった影響もあるかもしれません。
今から始めたいという10代や大人世代もいるかもしれませんし、親になって子供に勧めたいと思うかもしれません。
今回は、BMXの現在活躍する世界の選手(世界ランキング)、主要な国内外の大会についてまとめます!
BMXフリースタイル(男子)の世界ランキング/注目選手(2024.8.1時点)
以下はBMXフリースタイルの世界ランキング(男子)をまとめたテーブルです。
※ただし、オリンピック前の世界ランキング一覧が見つからなかったため、直近パリオリンピックの順位でまとめてみました!もし情報があればぜひ教えてください!
日本からは、ご存じのとおり中村輪夢(りむ)選手がフリースタイルに出場し、昨年同様の5位の成績を収めています!
日本は、世界には通用しないと思われていたところからここまで上り詰めているということになります。
ちなみに、日本女子代表でフリースタイルの選手はいません。
順位 | 国 | 選手名 | ベストスコア (パリオリンピック2024) |
---|---|---|---|
1位 | アルゼンチン | Jose TORRES GIL (ホセ・トーレス) ※アメリカ大陸主要大会のパンアメリカンゲームズやXゲームズでも複数のメダルを獲得している選手。 パリオリンピック初金メダル。 | 94.82 |
2位 | イギリス | K.D.D. REILLY (キーラン・ライリー) ※23年世界選手権の覇者。 | 93.91 |
3位 | フランス | Anthony JEANJEAN (ジャンジャン) ※ワールドカップ世界ランク1位だったジャンジャン、ヨーロッパ選手権で複数回優勝経験あり。前回東京五輪は7位。 | 93.76 |
4位 | アメリカ | M. CHRISTOPHER (マーカス・クリストファー) ※24年Xゲームズ(BMXパーク)金メダル保持者。 | 93.11 |
5位 | 日本 | NAKAMURA R. (中村輪夢) ※22年UCIアーバンサイクリング世界選手権日本人初優勝。23年アジア選手権優勝。 | 90.89 |
6位 | ブラジル | BATISTA de OLIVEIRA (バティスタ デ オリヴェイラ) | 90.20 |
7位 | アメリカ | J. DOWELL (ドウェル) | 88.35 |
8位 | ラトビア | E. ZEBOLDS (ゼボルズ) | 87.14 |
9位 | オーストラリア | L. MARTIN (ローガン・マーティン) ※東京五輪金メダリスト。他世界大会でも複数好成績。 | 64.40 |
リム選手は世界初のトリックを2本も成功させていましたね。すごい!
1分間に高難度の技を詰め込んでいたアルゼンチンのトーレス選手がオリンピックで高得点で優勝しました!
まだまだ世界の壁は厚いですが、リム選手大健闘ですね。
あんなにくるくるとよく回れますね、それだけですごい!
正直なところトリックの名前は覚えられなさそうだけど、たった1分の間に繰り出す高難度の技は刺激的で何が起こるかわからないワクワク感があるスポーツだ!
BMXフリースタイル主要国内外大会
フリースタイルの大会は下記の通りです!
このほかに地域ごとの大会もたくさんあるとは思いますが、書ききれないので主要大会のみまとめました。
国内大会↓
1. 全日本BMXフリースタイル選手権(毎年):国内最大級の大会で、毎年行われる。
パークとフラットランドの2種目がある。 2024年は9月ごろ(岡山県)で調整中。
2. Japan Cup:複数の都市で開催されるシリーズ戦で、パークとフラットランドの両方の種目が含まれる。
2024年4月26日~29日に名古屋で開催されています。
※ UCI BMXフリースタイルワールドカップ(←世界大会)は日本でも開催されることがある。実際に2024年2月23日~25日に神奈川県藤沢市で行われています。
JFBF(日本フリースタイルBMX連盟)などが発表しているカレンダーを見るといろいろある!子供がもし自転車が好きで、やらせてみたいという人は参考まで!
主要世界大会↓
1. UCI BMX世界選手権大会(毎年):世界中のトップライダーが集まる大規模なイベントとなっている。
2. BMXフリースタイルワールドカップ:年間を通じて複数都市で実施されるシリーズ戦。
3. X Games:アクションスポーツの祭典で、BMXの競技も含まれる。
4. Red Bull BMXイベント:Red Bullが主催しておて4様々なBMXイベントが世界中で行われている。※過去に筆者が書いたブレイキンもその一つ。
UCIは、国際自転車競技連合の略称で、BMXも含めた自転車競技ロードレース、トラックレース、マウンテンバイク、BMXなどの「自転車競技ルールの取り決め」や上記のような「大会の運営」を行っているので、覚えると◎
BMXフリースタイルの始まりと種類
ヒップ・ホップカルチャーがニューヨークで流行し始めた1970年代。
時期を同じくして、アメリカでBMXも流行ったそうですが始まりはおもしろい。
もともとオートバイ・モトクロス競技に憧れた子どもたちが”自転車”でその競技を真似したのが始まりといわれているそうです。
BMXには上述のように、フリースタイルとレーシングがありますが、
フリースタイルの中でも種類は4つ(ダート、ストリート、パーク、フラットランド)あるので少々混乱しますが、一度覚えればもっと面白くなります!
サイクリング競技種類(BMXに重点を置いて)図解してみた!
サイクリング競技
│
├── ロードレース
│
├── トラックレース
│
├── マウンテンバイク
│
└── BMX
├── BMXレーシング:トラックを使用したレースでジャンプやコーナーがある
→畠山 紗英選手がこの競技。
└── BMXフリースタイル
├── ①ダート:=泥で作られたセクションやジャンプ台で技を繰り出す。
├── ②ストリート:街中の階段、手すり、壁などを使って技を繰り出す。
※ストリートカルチャーの結びつきも強い!
├── ③パーク:起伏が激しいパークで1分間演技をする。
UCIのBMX種目になったのは2016年。
→リム選手がこの競技選手。
もともとストリートもしていたらしい!
└── ④フラットランド:平らな場所で3分間演技をする。
UCIのBMX種目になったのは2018年。
→オリンピックのBMXフリースタイルの競技は現在BMXパークのみということがわかりました。
なので、筆者が今回フォーカスしているのはBMXフリースタイルのパークのみ。。。
まだまだ、奥が深いです。
→BMXパークは、ライダーがBMXのバイク(自転車)を使ってスケートパークでランプ(ジャンプするエリア)、ボウル(すり鉢状のプールのようなエリア)、その他のパークの設備を利用してトリックをしていますが、技の名前は、バックフリップ、フレア、スピンなどなどスノーボードのハープパイプ以上に難しいですね!
→フラットランドもワールドカップなどが始まっているので、今後追加されるでしょうか。フラットランドはまた別に特化したライダーがいるので、それはそれで楽しみですよね!
ストリートやダートもおもしろそうです!
筆者なりのまとめ:
1.ダートはBMXフリースタイルの元祖!←オートバイのモトクロスにあこがれた子供たちから始まった。
2.BMXストリート・フラットランドは、ダンスや音楽との結びつきもあって文化的要素が強い。
3.パークは競技寄り。しかし、フラットランドも競技として認められているので、どちらの要素も入ってこれも見逃せない!
BMXの有名施設
日本はまだまだBMXができるパークは少ないですが、スケートパークなどでも一緒に開放しているところがあるそうですし、着実に増えているそうです!
有名な施設は、例えば秩父滝沢サイクルパーク(埼玉県秩父市)、BMXパーク Olive(愛媛県松山市)、ライトBMXパーク(岡山県岡山市)などがあります!
もし、今見ている方が親であれば、子供をスクールに通わせたいと思っているかもしれませんね。
興味があれば、地元のスケートパークなどからでもいいので検索してみたいところです!
まとめ
今回は直近で行われたパリオリンピックBMXフリースタイル(パーク)をきっかけに、注目選手/世界ランキングや、主要な国内外大会、BMXフリースタイル起源や種類について深堀りしてみました。
BMXの起源もこどもたちの遊びの中から広まっていたので、おもしろさを残していきたいスポーツですね!
BMXフリースタイル(パーク)の日本代表選手は中村りむ選手1名のみですが、これからも応援したいです。
少し参考になれば幸いです。
📝ヒップホップ・カルチャーの一部「ブレイキン」についてもまとめてみました。
パリオリンピックのクライマックスを飾るので応援しましょう!
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