こんにちは!
直近バレーボール男子が、準々決勝でイタリアに惜しくも2-3で敗退してしまい、燃え尽きてしまいそうな今日この頃です。。。バレーはこれで女子も男子もオリンピックの試合が終わってしまったのですが、(ブレイキンとは関係がないですが)あと1点取れたら勝てていた勝負だったので、残念ですがまだまだ世界の壁は厚いと感じたオリンピックでした。
選手のみなさん、夢を見させてくれてほんとにありがとうございました。
最後の試合は、筆者が勝手に思い描いていたフルセットでの互角の勝負の末の敗戦だったので、悔いなしです。
今回はブレイキンの話題なのですが、オリンピック終盤のブレイキンをバレーボールくらい盛り上げるために、筆者も全力で応援したいと思います。
ところで、先日ダンススクールのヒップホップダンスを見学する機会がたまたまあったのですが、今年のパリオリンピックのブレイキンについてダンサーの先生が初心者向けにわかりやすく教えてくれました。
ヒップホップダンスとブレイキンは発祥の年が違ってもルーツは同じで兄弟のようなものとあらかじめ理解していた筆者は、実際にヒップホップダンサーの先生がブレイキンを自分事のように話してくれたことに納得してうれしくなりました。
というのが、説明の一部に、ブレイキンは「床で回転をする」というイメージですが、その前に必ず立った状態でダンスをするところがあって、ポイントは、そこに”ヒップホップダンス”の要素がいろいろ含まれているということを楽しく説明してくれました!
たとえば『基本の「ロック」と呼ばれる動きもブレイキンに入ってるからオリンピックで見てみてね』なんてことをダンスの動きとともに教えてくれました。
ブレイキンはヒップホップカルチャーを受け継いでいるなぁと感じたのでした。
今回はトップに君臨する男子ブレイキン世界ランク1位のPhil Wizardと6位のイケメンVictorについて深堀りしてみました。
カナダ代表Phil Wizard (フィル・ウィザード)
世界ランク1位の本名Phillip KimことPhil Wizard (27歳/170㎝) は、韓国系のカナダ人で、12歳の時に地元バンクーバーのダウンタウンでN.O.N.というダンサーのストリートパフォーマンスがブレイキンの出会いだそうです。
完璧に魅了されたフィリップは、自宅に帰るとすぐとりつかれたように、JBugz, Reflex, Victor, Hong 10, IsseiなどをYoutubで調べて、ブレイキンを学んだそうですよ。
Phil Wizardが参考にしていたIssei(27歳)は日本のB-boyで、10代の頃からいろんな個人賞を獲得しています。その頃はダンスに無縁な人たちが知る術はあまりなかったかもしれませんね。でもすごいダンサーなのですね!
フィル・ウィザードの直近の成績は、レッドブルBC ONE WORLDで2位やパンアメリカンゲームズでの優勝。
Phil Wizardはフィジカル面、技術面、芸術面のすべてが総合的に強い選手。
レッドブル公式HPの動画を拝見させていただいたのですが、韓国代表のB-Boy Hong 10と無制限ラウンドでスタミナなども競っていました。さすがに最後のほうは動きがすくなくなってきますが、どちらも顔に出ずすごい体力だなと思い、とても驚異的な選手ということがわかりました。
Hong 10はPhillipが参考にしたB-boyでもあるので、同じ舞台にすでに立っているのだなと感慨深くなります。
ところでレッドブル公式HPの説明が初心者にはとても分かりやすく、おもしろい記事となってます!
アメリカ代表Victor (ヴィクター)
現段階では世界ランク6位の本名Victor MontalvoことB-Boy Victor(30歳/173cm) は、2015年にデビューしていますが、ブレイキンに出会ったのは幼少のころ。
1980年代に故郷メキシコでブレイキンをはじめた父親からVictor含む子供たちが習い始めたのがきっかけだそうです。一時ブレイキンから離れたこともあったそうですが、いとこから誘われ再開。
父親は特にVictorをサポートしてくれたそうです。
このグループなくして今のブレイキンやダンスはなかったといわれるNY生まれのRock Steady Crewや、他にRoxrite、Neguin(ブラジル)の影響があるそうです。
Rock Steady Crewは77年に誕生している伝説のグループ。
当時の周りのB-Boyたちは、OGの言うことを聞いたものの、古臭いからと自分のブレイキンに取り入れる人は少なかったようですが、Victorは昔のシンプルステップこそ大きなインパクトがあると考えました。オープンマインドな方です。
ロックダンスやポップダンスやブレイクダンスはだんだん衰退していったという事実もあり「オールドスクール」とも呼ばれている。
1980年代後半からはニュースクール時代に入ったといわれているので、Victorの父親はそんな変遷期の80年代にブレイキンに出会って吸収していたのだなと思いを巡らせてしまいます。
Victorも2015年と2022年にレッドブル BC ONEで優勝しています。23年の世界選手権でも優勝しており、注目の選手です。
まとめ
今回はカナダのフィル・ウィザードとアメリカのヴィクターについてまとめました。
ダンサーによって、見る人によって好きなダンサーは全く違うと思いますので、勝ち負けもそうですが、フィーリングの部分も大切に楽しんで見たいところです。
トップの選手は勝ち負けもこだわり、自分のダンスを出せず失敗をした過去もたくさん経験してきているので、そこの打ち勝ち方がすごいと思います。
どちらも独自のスタイルを発掘して、高難度の技にこだわりすぎず、攻めてくると思います。
日本代表のSHIGEKIXも若いながら落ち着きがあるので大丈夫だと思いますが、自分らしく演技できるといいですね!
ところで、前述の地元のダンサーの先生はダンスを披露してくれたあと、1リットルくらいの汗をかいていたので、ダンスだけでも、ものすごい運動量です。
このブレイキンはさらにパワームーブ(床の演技)等も行うのでどれほど鍛えなければいけないのか気になるところです。
とにかく、近くで見るとまた気づくところがあっておもしろいなということに気づいた2024年夏現在です。
見ている側はDJのビートに合わせて音も楽しみ、MCの方も盛り上げてくれるはずですし、終盤にかけて盛り上がってきて最後の技などにも注目したいブレイキンです。
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