ネーションズリーグ2025日本女子バレー第3週目が間もなく始まります。
日本女子バレーの戦績はこれまで5勝です。
第1週目はオランダ、セルビア、カナダ、ドミニカ共和国に連勝し勢いをつけると、
第2週目は、タイに苦戦するも勝利。
イタリアにはフルセットの末悔しい敗戦。
中国にも1-3で敗戦しましたが、2週目最終週のチェコにはストレート勝利。
アクバシュ監督の日本代表は好スタートを切っています。
古賀紗理奈選手の空いた穴は人気度にしても実力にしてもとても大きいですが、
これまで、石川選手はもちろん、
リベロの福留選手やセッターの関選手、途中出場の山田選手も人気ですし、
和田選手、佐藤選手のかっこいい攻撃も見ていて楽しいです。
これからさらに飛躍していきたい日本代表女子バレーメンバーをまとめます。
2025年日本女子バレー代表メンバー※2025年6月30日時点
S=セッター
OH=アウトサイドヒッター
O=オポジット
MB=ミドルブロッカー
L=リベロ
日本女子バレー代表メンバー(VNL2025)
ポジション | 背番号&選手名(英語) | 日本語選手名 | 備考 |
---|---|---|---|
S | 1 Iwasaki | 岩崎こよみ | 36歳 / 175cm / 埼玉上尾メディックス/ パリ五輪代表 |
S | 6 Seki | 関菜々巳 | 26歳 / 171cm / コネリアーノ(イタリア)/ 第1週&2週主力セッター/ パリ五輪代表 |
S | 7 Tamaki | 松井珠己 | 27歳 / 170cm / ソルトレイク(アメリカ) |
S | 18 Shiode | 塩出仁美 | 25歳 / 174cm / 大阪マーヴェラス |
S | 22 Tsukasa | 中川つかさ | 24歳 / 159cm / NECレッドロケッツ川崎 |
OH | 4 Ishikawa | 石川真佑 | 25歳 / 174cm / ノヴァーラ(イタリア)/ パリ五輪代表/ 第1週&2週チーム2番目得点源 |
OH | 5 Osanai | 長内美和子 | 27歳 / 175cm / Astemoリヴァーレ茨城 |
OH | 10 Kurogo | 黒後愛 | 27歳 / 180cm / 埼玉上尾メディックス |
OH | 13 Wada | 和田由紀子 | 23歳 / 174cm / NECレッドロケッツ川崎/ パリ五輪代表/ 第1週&2週最多得点選手 |
OH | 14 Hawi | オクム大庭冬美ハウィ | 27歳 / 177cm / Astemoリヴァーレ茨城 |
OH(L) | 19 Iwasawa | 岩澤実育 | 25歳 / 162cm / 埼玉上尾メディックス |
OH | 24 Nonaka | 野中瑠衣 | 23歳 / 177cm / Astemoリヴァーレ茨城 |
OH | 26 Yoshino | 佐藤淑乃 | 23歳 / 177cm / NECレッドロケッツ川崎/第1週&2週チーム3番目得点源 |
OH | 28 Fukazawa | 深澤めぐみ | 22歳 / 176cm / SAGA久光スプリングス |
OH | 30 Kitamado | 北窓絢音 | 20歳 / 183cm / SAGA久光スプリングス |
OH | 33 Akimoto | 秋本美空 | 18歳 / 185cm / ヴィクトリーナ姫路 |
OH(O) | 34 Kawamata | 河俣心海 | 18歳 / 183cm / ヴィクトリーナ姫路 |
MB | 2 Araki | 荒木彩花 | 23歳 / 184cm / SAGA久光スプリングス/ パリ五輪代表 |
MB | 3 Shimamura | 島村春世 | 33歳 / 182cm / NECレッドロケッツ川崎/ 主力ミドル |
MB | 11 Yamada | 山田二千華 | 25歳 / 184cm / NECレッドロケッツ川崎/ パリ五輪代表 |
MB | 15 Airi | 宮部藍梨 | 26歳 / 182cm / ヴィクトリーナ姫路/ パリ五輪代表/ 主力ミドル |
MB | 16 Asuka | 濵松明日香 | 26歳 / 182cm / 埼玉上尾メディックス |
MB | 17 Yamaguchi | 山口真季 | 26歳 / 175cm / KUROBEアクアフェアリーズ |
MB | 20 Yamanaka | 山中宏予 | 25歳 / 181cm / 埼玉上尾メディックス |
MB | 27 Asano | 麻野七奈未 | 22歳 / 183cm / デンソーエアリービーズ |
L | 8 Kojima | 小島満菜美 | 30歳 / 158cm / ソルトレイク(アメリカ)/ パリ五輪代表 |
L | 12 Fukudome | 福留慧美 | 27歳 / 162cm / ミラノ(イタリア)/ パリ五輪代表 |
L | 21 Nishimura | 西村弥菜美 | 25歳 / 168cm / SAGA久光スプリングス |
L | 23 Kawabata | 川畑遥奈 | 24歳 / 163cm / デンソーエアリービーズ |
L | 35 Nishizaki | 西崎愛菜 | 23歳 / 158cm / 大阪マーヴェラス |
監督 | Ferhat Akbas | フェルハット・アクバシュ |
注目①攻守活躍の石川真佑選手
石川選手(25歳/174cm)は、ご存じのとおり日本女子キャプテン。
アタックもさることながら、チーム一番のサーブ力。
そして、守備力はどうしても目立たないことが多いですが、
他国のリベロ並みのレシーブ数やディグ数というところにも注目。
21年VNLではベストレシーバーとなっています。
ずっとコートに立っていますので狙われやすいこともあるかもしれませんが、
攻守ともに日本チームを支える総合力No.1の選手と言えるのではないでしょうか。
第1週&第2週:
アタックの打点は300cm
アタック成功率は43.98%
石川選手の所属するノヴァ―ラ(イタリア)は翌年26年の欧州チャンピオンズリーグに2年ぶりに出場することが決定。
ノヴァ―ラは24/25の欧州カップで優勝しています。
ペルージャ所属の兄石川祐樹選手と同様、
欧州”最高峰”のチャンピオンズリーグで、
真佑選手もエースアタッカーとして活躍が期待されます。
欧州でエースとして活躍する選手は過去日本バレー界にいたでしょうか?
注目②オポジット13番和田由紀子選手
登録はアウトサイドヒッターですが、オポジットのライト側で活躍する和田選手(23歳/174cm)。
第2週目までで、アタック成功率47.49%のチーム内最多得点選手です。
和田選手の竹を真っ二つに割るようなアタックは、
チームの流れを変える力が!
日本のバレーの底力を伝えてほしいです。
第1週&第2週:
アタックの打点は293cm。
アタック成功率47.49%
注目③アウトサイドヒッター佐藤淑乃(よしの)選手
SVリーグ24/25ベストアウトサイドヒッターである佐藤淑乃選手(23歳/177cm)。
22年に代表初選出以来の久しぶりの選出ですでに頭角を現しています。
第1週&第2週:
アタックの打点305cm
アタック成功率42.86%
アウトサイドヒッターのパリ五輪代表だった林選手や井上選手は今期代表不選出でした。
ミドルが今後勝敗を分ける?
ミドル主力は、過去リオや東京オリンピックに出場した島村選手(33歳/182cm)。
アタックポイントはタイ戦で16ポイント。
24/25のSVリーグではベストミドルブロッカーとなりました。
25/26はペッパー貯蓄銀行AIペッパーズに所属し韓国リーグに参戦するそうです。
宮部選手(26歳/182cm)も島村選手に並ぶ主力ミドル。
2週目最後のチェコ戦ではアタックで8ポイント。
ブロックポイントは共に8試合トータルで6ポイントです。
ミドルのブロック力が向上すると、日本はさらに飛躍しそうです。
過去ミドルブロッカー:
過去荒木絵里香選手は2012年のロンドンオリンピックで銅メダルを獲得したときのミドル。大友愛選手も同様、2人の存在は大きかったです。
今年度韓国ピンクスパイダーのヘッドコーチになった吉原知子監督も
2000年代初頭にミドルブロッカーとしてSVリーグや国内外大会で活躍。
イタリアのセリアAにも挑戦したレアな選手です。
同年代で2個下の多治見麻子選手も存在感が大きかったと思います。
23/24は中国のクラブチーム監督。
25年から日本U19のアシスタントコーチに就任。
多治見選手のブロックのノウハウを若い選手に引き継ぐ準備がすでにできていますね。
(7月前半開催のU19世界選手権にも注目)
ロス五輪までに若手ミドルの台頭により、
日本チームの総合力はより上がるのではないでしょうか。
アクバシュ監督プロフィール(日本女子バレー史上初外国人監督)
2025年から日本女子バレー代表チームの監督に就任したトルコ出身のアクバシュ監督は、
24/25直前までトルコクラブチームの監督でした。
過去に、日本代表のコーチに就任したことも日本のバレーを熟知する監督として、
選ばれた要素の一つだったようです。
名前: フェルハト・アクバシュ(Ferhat Akbaş)
生年月日: 1986年4月15日(39歳)
出身地: トルコ
身長: 196cm
★元トルコ代表バレーボール選手で19歳の若さでコーチに転身
指導者としての経歴
- 2004年: ガラタサライでアナリストとして指導者キャリアをスタート
- 2011-2013年: 中国女子バレーボールリーグ・広東恒大のアシスタントコーチ
- 2012-2015年: ワクフバンクSKのアシスタントコーチ
- 2014-2016年: トルコ女子代表監督 ※2014年欧州リーグ優勝
- 2017-2019年: 史上初日本女子代表外国人コーチ
※この時の監督は元名セッターの中田久美監督 - 2019-2021年: ポーランドのクラブチーム(グルパ・アゾティ・チェミック・ポリツェ)監督
- 2021-2025年:トルコのクラブチーム(エジザージュバシュ・ダイナビット)監督
※24/25はトルコのバラドゥンやセッターのシャヒン選手・アギョル選手、セルビアエースのボスコヴィッチ選手が所属したチームでリーグ3位。前年度2位。 - 2022-2023年:クロアチア女子代表監督 ※クロアチアは90年代が黄金期。世界ランク36位。
- 2025年: 史上初の日本女子代表外国人監督
アクバシュ監督はトルコ代表監督以来、
世界ランク36位のクロアチアの代表監督に就任しています。
今回上位国の日本代表チームの監督に就任となったのは、
アクバシュ監督のキャリアとしても絶好の機会だったに違いないです。
また、各国世界レベルの選手を見ているというのは、日本女子チームにとってもメリットです。
まとめ
日本女子代表チームのネーションズリーグ2025順位は現在5位。
上位にはイタリア、ポーランド、ブラジル、トルコがいます。
日本のひとつ下には中国が。
第1週はオランダ、セルビア、カナダ、ドミニカに4連勝。
第2週はタイに勝利し、イタリア、中国には敗れたものの、
チェコにストレート勝ちし、これまで戦績良好です。
古賀紗理奈選手の引退があり新体制で挑む中、
キャプテン石川真佑選手は攻守で奮闘し、
和田由紀子選手や佐藤淑乃選手らの戦力も台頭しています。
ミドルブロッカーの伸びしろが大きく、今後の鍵となるのではないでしょうか!?
トルコ出身アクバシュ監督の率いる日本女子バレー代表チーム。
ロス五輪に向け日本チームは進化中です!
がんばれ、日本!!
📝他国女子代表メンバー
📝2025年他国男子バレー代表メンバー:
コメント