9/12特記:本日日本戦の韓国男子代表メンバーを追記しました。最下部↓
2026年9月10日、福岡・北九州市立総合体育館で行われたAVC男子アジア選手権準々決勝で、韓国が中国を3-1で破り、準決勝進出を決めました。
スコアは17-25、25-21、25-22、29-27。
第1セットを17-25で落とした韓国が、その後3セットを連取して逆転勝利。
特に第4セットは29-27という大接戦でした。
この試合、数字を詳しく見てみると、韓国の勝因がかなりはっきり見えてきます。
韓国の勝因は「ブロック」ではなかった
まず、チーム全体の得点を比較してみます。
| 得点項目 | 韓国 | 中国 |
|---|---|---|
| アタック | 61 | 55 |
| ブロック | 10 | 17 |
| サーブ | 5 | 3 |
| 相手のミス | 20 | 20 |
| 総得点 | 96(←わずか1点差!) | 95 |
最も目を引くのは、中国のブロックです。
中国は17本のブロック得点を記録し、韓国の10本を7本も上回っています。
ところが、韓国はアタックで61点を記録。中国の55点を6点上回りました。
さらにサーブでも韓国が5点、中国が3点。
結果として、最終的な総得点は韓国96点、中国95点でした。
つまり韓国は、
「ブロックで中国に負けながら、攻撃とサーブで取り返した」
と見ることができます。
しかも、4セットの合計得点はわずか1点差。
3-1というセットスコアだけを見ると韓国がかなり優勢だったようにも見えますが、実際には非常に拮抗した試合でした。
決定率では中国が少し上。それでも韓国が攻撃で上回った理由
もう一つ興味深いのがアタック本数です。
韓国は129本、中国は114本。
韓国のほうが15本多く攻撃しています。
アタック得点を単純にアタック本数で割ると、
韓国は61÷129で約47.3%。
中国は55÷114で約48.2%。
実は、アタックの決定率だけを見ると中国のほうが少し高いのです。
それでも韓国のアタック得点が上回ったのは、韓国が中国よりも多く攻撃することで、最終的な得点数を積み上げたからです。
これは今回の韓国を分析するうえで重要なポイントです。
「韓国のほうが攻撃の効率が高かった」のではなく、「韓国がより多く攻撃して得点を積み重ねた」
ということです。
注目の2選手が21点ずつ!韓国を支えた7番OHと17番OP
そして、この試合で最も分かりやすい勝因が2人の得点力です。
韓国のベストスコアラーは7番スボン選手。
そしてもう一人、17番ドンヒョク選手も21点を記録しました。
なんと2人とも21点。
2人合わせて42点です。
韓国の総得点96点のうち、約44%をこの2人だけで記録しています。
スボン選手(OH)はアタック20点、サーブ1点の合計21点。
アタックは40本打って20本を決め、決定率は50%でした。
一方、ドンヒョク選手(OP)はアタック18点、ブロック2点、サーブ1点で21点。
スボン選手は、これまで今大会サーブ決定数が高橋蘭選手に続く2番手。
アタック決定数も大会2番手ということも特記しておきます。
この2人が両輪として機能したことが、韓国の大きな強みになりました。
韓国Vリーグトップチームで活躍する2人-スボンはあのブラン監督の現代キャピタル・スカイウォーカーズでプレーしている
この2人の所属チームにも注目したいところです。
スボン選手は、フィリップ・ブラン監督が率いる現代キャピタル・スカイウォーカーズの選手。
一方、ドンヒョク選手はインチョン大韓航空でプレーしています。
2025-26シーズンの韓国Vリーグ男子では、大韓航空がレギュラーシーズン1位、さらにチャンピオン決定戦も制して優勝。
KOVOカップも制し、クラブ史上初のトレブルを達成しました。
現代キャピタルもレギュラーシーズン2位でチャンピオン決定戦に進出しています。
つまり今回の中国戦では、韓国Vリーグで上位を争った2チームから、それぞれ重要な攻撃選手が代表に集まり、その2人が21点ずつを記録したことになります。
そして、日本代表監督だったブラン監督は、韓国のVリーグひいては代表チームに寄与しているといってもいいかもしれませんね・・・!
第1セット17点から、どうやって逆転した?
試合展開も今回おもしろいです。
第1セットは予想通りの韓国17-25中国で中国が勝利。
韓国はスタートから中国に主導権を握られました。
このまま中国のブロックに圧倒されて負けてしまうのかと思いきや、
第2セットを25-21で韓国が取り返すと、第3セットも25-22。
そして勝負の第4セットは29-27で韓国が制しました。
つまり韓国は、第2~4セットをすべて接戦で取り切っています。
特に第4セットは27-27から最後の2点を韓国が連取。
ここで勝ち切ったことが、そのまま3-1という結果につながりました。
最後のセットは接戦でしたが、中国の若手オポジットのアタックがノーブロックでふかしてアウトとなり終わりました。
しかし、総得点が96-95だったことを考えると、韓国が圧倒したというより、
「ほぼ互角の試合で、重要なポイントを韓国が取り切った」
という表現のほうが近いかもしれません。
中国はブロックで上回っていたのに、なぜ負けた?
中国側を見ると、決して悪い数字ではありません。
アタック55点、ブロック17点、サーブ3点、相手ミスによる20点。
特に17本のブロックは韓国を大きく上回っています。
それでも中国は95点。
韓国は96点。
この1点差が勝敗を分けました。
今回の試合では、
中国=ブロックを中心としたネット際の得点力
に対して、
韓国=攻撃量と2枚の得点源
という構図が見えます。
中国にブロックされても、韓国は攻撃を続け、129本という攻撃数を積み上げました。
その結果、アタック得点は中国を6点上回りました。
さらにサーブでも2点上回っています。
中国のブロック+7に対して、韓国はアタック+6、サーブ+2。
この差が、最終的な1点差につながったと考えられます。
韓国の次の相手は日本
韓国は中国戦の勝利によって準決勝へ進出。
9月12日の準決勝ではいよいよ日本との対戦です。
中国戦では17本のブロックを受けながらも、韓国が攻撃量を確保して得点を積み上げました。
では、日本戦ではどうなるのか。
特に注目したいのは、
Subong選手とDonghyeok選手の2枚が再び同時に得点源になれるか。
中国戦のような接戦になれば、最終的にはサーブやブロックなどの「1~2点」が勝敗を分ける可能性もあります。
韓国が中国戦で見せた「攻撃量+2枚の得点力」が、日本戦でも機能するのか。
準決勝は、そこに注目して見てみたいと思います!
がんばれ、日本!!
負けるな、日本!!
★9/12時点:韓国男子代表メンバー(アジア選手権2026)
エースは7番スボン選手と17番ドンヒョク選手↓
イケメン9番のソンジン選手もムードメーカー的存在で注目。
| ポジション | 背番号&選手名 | 日本語選手名 | 備考 |
|---|---|---|---|
| セッター | 3 Seungbin | スンビン | 34歳/182cm |
| 8 Taejun | テジュン | 22歳/182cm | |
| アウトサイドヒッター | 7 Subong | スボン | 28歳/197cm 今大会チーム内ベストスコアラー/中国戦21点 |
| 9 Sungjin | ソンジン | 27歳/195cm 中国戦11点のイケメン | |
| 14 Kangho | カンホ | 19歳/200cm | |
| 16 Hanyong | ハニョン | 25歳/194cm | |
| 88 Jaeyoung | ジェヨン | 28歳/190cm カタール戦15点 | |
| オポジット | 17 Donghyeok | ドンヒョク | 27歳/200cm 中国戦21点 |
| ミドルブロッカー | 1 Youngseok | ヨンソク | 32歳/193cm 今大会中国戦8点 |
| 12 Changseong | チャンソン | 27歳/200cm | |
| 18 Junhyeok | ジュンヒョク | 22歳/205cm | |
| 20 Sanghyeon | サンヒョン | 27歳/200cm 今大会中国戦14点 | |
| リベロ | 5 Kyeongmin | キョンミン | 27歳/170cm これまで今大会ベストディガーランキング1位 |
| 6 Yeongjun | ヨンジュン | 25歳/174cm | |
| 監督 | Issanaye Ramires Ferraz | イサナイ・ラミレス・フェラス |
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