女子バレーボール界には数多くのスター選手がいますが、
その中でも「世界最強」の呼び声が高いのが、
トルコ女子代表のメリッサ・バルガス選手です。
時速100kmを超えるジャンプサーブや圧倒的なスパイクに注目が集まり、
SNSではプライベートやチームメートとの仲の良さが話題になることも多くあります。
日本では、ただただかっこいいなと思うファンが多いと思います。
本当のバルガス選手の魅力やすごさは、
実際に彼女とプレーした仲間や対戦したライバル、
そして世界的な名将たちの言葉からこそ見えてきます。
今回は、世界トップレベルの選手や監督が語ったコメントをもとに、
「なぜバルガス選手は世界中から愛されるのか」を紹介します↓
サンタレッリ監督「攻撃だけではない。本当の凄さを知った」
まずは、監督から。
トルコ女子代表を率い、数々のタイトルへ導いたダニエレ・サンタレッリ監督は、
冷静にそして時に鼓舞をいれるため熱く叱ってバルガス選手や他のメンバーを指導する監督で、
そんな監督も前からバルガス選手が世界屈指のアタッカーだと認めていました。
しかし、実際に一緒に戦ってみると、その印象はさらに変わったといいます。
23年9月、トルコがVNLで優勝をした後のivolley magazineのインタビューによると、
監督は「バルガスは素晴らしい発見だった」と語り、
「攻撃力はもちろん知っていたが、守備やブロック、チームプレーへの貢献は想像以上だった」と高く評価しています。
さらに印象的だったのは、バルガス選手の人柄についてのコメントです。
「以前は、暗い、無口で、ほとんど笑わないと周囲から聞いていた。
でも実際はよく笑い、楽しみ、そして自分の持てる力を存分に発揮する姿を目にした。」
トルコの人たちでさえ知らなかったかもしれない彼女の一面を知ることができたといっています。
テレビ越しや周囲の印象だけでは伝わりにくい素顔を、
直接指導することで得た印象は真実味があります。
バルガス選手は、
試合中クールで笑わない時もあります。
またスポンサーの広告に出るときもクールな写真が多い印象です。
そこがファンにとってはかっこよくも見えるのですが
冷たい印象を持つ人もいるかもしれません。
逆にオフでは周りの選手にちょっかいを出して、
かわいらしいところもありますよね。
そういうギャップが最大の魅力の一つだと思います。
監督だけではなく、チームメンバーも同様にバルガス選手をたたえています↓
エダ・エルデム「偉大な選手であり、偉大な人」
長年トルコ代表を支えてきたキャプテン、エダ・エルデム選手は、
チームの精神的支柱になっている選手であり、
(サンタレッリ選手もエルデム選手が最高のミドルでありキャプテンのひとりと賞賛する選手ですが、)
23年のメディアのインタビューでバルガス選手について印象的な言葉を残しています。
「彼女(バルガス選手)は素晴らしい選手であるだけではなく、
本当に素晴らしい人でもある。」
キャプテンを担えるエルデム選手からもただただ人間性がいいと
厚い信頼を得ているということがわかります。
★シャイでかわいいバルガス選手。
世界バレー2025のトルコVS日本戦後に
エルデム選手とバルガス選手がインタビューに答えています。
記者:試合後どんな気持ちですか?
バルガス選手:最高です(Great)
記者:(イタリアとの)ファイナルへの意気込みは?
バルガス選手:戦いましょう!(Let’s play!)
(途中トルコ語で一言)
エルデム選手のインタビューをトルコ語で挟んだ後、
バルガス選手:全てのファンへ感謝します。
そして明日(のイタリアの試合)も全力を尽くしたいです。
ということを述べています。
再度、記者に翌日イタリアとの試合について聞かれると、
バルガス選手:とにかく戦いましょう!(Let’s play to~)
とシャイなかわいいバルガス選手でした。
カラクルト「世界一はバルガス」
同じトルコ代表のエブラル・カラクルト選手は、
コート内では雄たけびをあげてダイナミックにプレーする印象。
このカラクルト選手もバルガス選手のように男前の雰囲気を持つかっこいい選手ですが、
この選手も23年の複数メディアへのインタビューでバルガス選手について、
「今の女子バレー界で世界最高のアタッカー」
「彼女は私の親友でもありますし、世界一 (のアタッカー)です!!」
「メリッサ・バルガスが加わったことで、私たちはさらに強いチームになりました。」
カラクルト選手自身も、チームのムードメーカーとなるような存在で、明るく性格の良いイメージです。
その選手が、親友であり、世界一のアタッカー、チームがより強くなったと認めている点は印象的です。
ライバルであり親友でありチームメイトでもあるからこそ、その評価には説得力があります。
オルゲ選手はアップ仲間
同じトルコ代表で、フェネルバフチェでもチームメイトのリベロであるギゼム・オルゲ選手によると、バルガス選手のスパイクはあまりにも強力で、
21-22シーズン当初ウォーミングアップを担当していたミドルブロッカーでセルビア代表でもあったミナ・ポポヴィッチ選手が
「(あまりに強くて)レシーブできず、(お互いに)良い練習にならない」と交代を希望したといいます。
その後3年間、オルゲ選手がフェネルバフチェとトルコ代表でバルガス選手のアップ相手を務めており、「簡単ではないが、自分にとっても良いチャレンジ」と振り返っています。
これは、2026年現在も続いていて、直近中国戦でも、オルゲxバルガスでした!
レシーブ相手になれるのはリベロのみなのか?!
SNSから伝わるチームメートとの絆
多くの人がバルガス選手についての投稿に反応していますが、
人気選手同士だからこそ様々な憶測が生まれることもあります。
しかし、それ以上に伝わってくるのは、互いを信頼し、
尊重し合うチームメートとしての自然な関係です。
昨年のVNLでは、バルガス選手が今一つ調子が悪いところも見られました。
怪我のせいかもしれません。
そんな時にエルデム選手の登場で一気に雰囲気も変わり
明らかにバルガス選手や他選手も調子が出てきているということも伝わりました。
世界バレーでは見事に準優勝でした。
多くの仲間に支えられ愛される存在バルガス選手。
バルガス選手に頼り切らないトルコ女子になった時、
バルガス選手の力を最大に発揮できる瞬間が見られるといってもいいかもしれません。
シャヒンxアイドゥンxギュネスxバルガス↓
仲がよさそうなトルコ女子チーム。
とても仲のいいバルガスxギュネス
トルコリーグではライバルとして、
代表ではチームメートとして信頼関係がありそうな二人です↓
ギュネシュ選手は、ネーションズリーグ2026の第1週&第2週は出場していませんでしたが、
バルガス選手も含めて試合前後もチームメートと密にコミュニケーションをとっています。
第3週は出場しますのでお楽しみに!
中国のライバルに気を使うバルガス
ネーションズリーグ2026第2週目のトルコVS中国戦はフルセットの死闘でした。
ものすごく見ごたえのある試合で、この試合は結局トルコに軍配が上がりました。
最終セットの試合中から、負けることを察した?わずか17歳の中国代表セッターであるチャン・ズーシュエンは悔し涙を流していました。
コートを去っていくときも泣いていたズーシュエン選手でしたが、、、
バルガス選手がこのセッターを気づかい声を一瞬かける姿が見られました。
当然、ファンを胸熱にさせました・・・。
相手選手の17歳セッターも十分スゴイよ!(日本にとって脅威だ・・・)ということと、
バルガス選手のやさしさが垣間見れた瞬間でした。
フェネルバフチェのチームメートと
オッロxアリーナxバルガス
バルガス選手がひと言冗談を言って、アリーナ選手の笑いが止まらない↓
注:トルコ語で何を言っているのか分からず残念です!
スティシャク選手も仲がいい
バルガス選手を評価しているのは味方だけではありません。
対戦相手の選手たちから、「ブロックが止められない」「サーブがナンバーワン」などという称賛&警戒の声も聞かれます。
欧州選手権決勝で対戦したポーランド代表のエースであるスティシャク選手も、
24年6月21日のajanssporのインタビューでトルコ対ポーランド戦を前に、
バルガス選手の名前を出し、サーブ要警戒としていました。
23-24シーズンはフェネルバフチェでチームメートだった二人
オポジットの二人は、過去フェネルバフチェで同じチームでしたが、
お互い切磋琢磨する仲だっただろうと想像できます↓
世界トップレベルの試合勝敗を分けるのは、
プレッシャーのかかる場面でも普段通りのプレーができる精神力です。
男子バレーの石川選手も言っていましたが、最後決め切れることが試合では大事です。
バルガスは選手、その勝負強さも世界最高峰だと評価されています。
毎回トップスコアラーになる所以。
和田選手もバルガス選手と一緒にプレーしたい
NECレッドロケッツのメンバーであった日本代表のエースの一人である和田選手。
次期はイタリアのクラブチームに所属し世界から注目される選手ですが、
そんな和田選手も23年のバレーボールマガジンへのインタビューで、
プレーヤーとして注目しているのは「メリッサ・バルガス」
と答えています。
最近も和田選手は、バルガス選手と一緒にプレーしたいと言っているとか・・・!?↓
世界のオポジットと対峙できるようになりたいという和田選手なので
ありえます。
余談:石川選手はバルガス選手とドリームチームになっている
我らが日本女子代表のキャプテン石川選手は
世界バレーでバルガス選手と共にドリームチームの仲間入りに。
このメンバーの中にいる石川選手はやっぱりすごい!
すごいメンバーが名を連ねています。
ベストセッター&MVP:オッロ(イタリア)
ベストオポジット:バルガス
ベストアウトサイドヒッター:石川 x ガビ(ブラジル)
ベストミドル:エルデム(トルコ)x ダネージ(イタリア)
ベストリベロ:ディナンジェーロ(イタリア)←去年引退してしまった
フェネルバフチェではセッターオッロ選手と抜群のコンビネーション
イタリアの名セッターであるオッロ選手もフェネルバフチェでチームメイト。
オッロ選手のトスは最初から息ぴったりだったというバルガス選手です。
まとめ:世界最高の選手は、最高のチームメートでもあった
トルコ女子代表のメリッサ・バルガスは、
世界最強クラスのオポジットとして知られ、
100km/hを超えるジャンプサーブと圧倒的な攻撃力で注目を集める1999年生まれの26歳。
しかし、世界中から高く評価されている理由はその実力だけではなく、
トルコ代表のサンタレッリ監督からは、
「攻撃だけでなく守備やブロック、チームへの貢献も想像以上だった」と絶賛し、
「実際はよく笑い、仲間を楽しませる存在だった」と人柄にも触れています。
キャプテンのエダ・エルデム選手や親友のエブラル・カラクルト選手からも
「偉大な選手であり、素晴らしい人」「世界一のアタッカー」と称賛されています。
フェネルバフチェと代表で長年ウォーミングアップ相手を務めるギゼム・オルゲ選手は、
その強烈なスパイクを「自分にとっても成長できる挑戦」と語っています。
また、試合では相手選手を気遣う場面や、
チームメートと笑い合う様子も多く見られ、
その温かい人柄に心打たれます。
ライバル選手や日本代表選手からも高い評価を受けるバルガス選手は、
圧倒的な実力と謙虚な人柄を兼ね備えた、
世界中から愛される存在となっています。
メリッサ・バルガスという唯一無二の選手。
彼女は、「世界最強」「かっこいい」と呼ばれるだけでなく、
派手なプレーの裏側にある
シャイで優しい、チームメイトやライバルを思いやる人間性まで知ると、
メリッサ・バルガスという選手がさらに魅力的に見えてくるはずです。
バルガス選手に会いたい筆者でした。
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